楢崎 隆也のブログ

太陽光発電システムを実質0円で設置する危険性について考えてみる

2022.5.10 カテゴリー:楢崎 隆也

こんにちゎ^^

住宅コンサルタントのならざきです!

フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。

家づくりのタイミングで、今後の電気料金の値上がりも見据えて、太陽光発電システムの導入を検討されている方は多いかも知れません。以前に比べて、いくら初期コストが安くなったとは言え、太陽光パネルと設置費用だけでも100万円~300万円の費用が掛かると思うと、迷ってしまうのは当然のことと思います。

 

太陽光発電システムを実質0円で設置する危険性について考えてみる

そんな人にとって非常に魅力的に見えるのが、LIXIL(リクシル)が推進している「建て得バリュー」です。「実質0円で太陽光発電システムが設置できる」というサービス内容から、全国でも導入に踏み切る方が増えているそうです。

しかし、「実質0円で太陽光発電システムが設置できる」なんていう上手い話にデメリットやリスクはないのでしょうか。昔から「上手い話しには裏がある」と言いますが、もちろん「建て得バリュー」にも裏があります。裏がなければ、このような仕組みは作れないですから当然のことですよね。

そこで今回は、LIXIL(リクシル)が推進している「建て得バリュー」のデメリットやリスクについて詳しくみていくことで、これから導入を検討する方にお役立ていただきたいと思います。

 

建て得バリューの仕組み

まずは、LIXILの「建て得バリュー」の仕組みについておさらいをしてきます。建て得バリューを取扱う工務店やビルダーなどで、新築ZEH住宅を建てる際に利用できるサービスで、LIXIL TEPCO(リクシルテプコ)スマートパートナーズから、太陽光発電システムを10年ローンで購入し、毎月のローンの返済費用を売電収入で相殺するという仕組みになっています。

ですから、太陽光発電システムに掛かるはずだった初期コストを支出することなく、導入が出来るというのが最大のメリットになります。

一般的に住宅用の太陽光発電システムは、発電した電気を自家消費して、余った電気は売却して収入を得ます。つまり、このような初期コスト0円のサービスを利用することなく太陽光発電システムを設置した場合、売電収入は太陽光発電システムの所有者である自分の物になります。

しかし「建て得バリュー」を利用した場合は、ローン返済費用を免除してもらう代わりに、発電した電気をLIXILに譲渡しなければなりません。要するに、ローン返済中の10年間は電気を自由に売ることはできず、LIXILに屋根を貸しているような状態です。そして10年が経てば、太陽光発電システムのローンも終わるので、売電収入も自分の収入にできるようになります。

「なーんだ。最初の10年間さえ乗り切れば、太陽光発電システムが0円で手に入るからお得!」と簡単に考えてしまった方、それは危険ですから、以下を読み進めてください。「危険かも・・・」と思った方も、念のため、読み進めてください。

 

「建て得バリュー」のデメリットとリスク

この仕組みに、メリットが無いとは言いません。しかしメリットよりも、はるかにデメリットやリスクが多いので、フィックスホームでは決してお勧めしていません。

例えば、国が定めるZEH基準の家でなければこのサービスを利用できないのは当然のこととして、1kw以上の蓄電池が設置できないという制限もあります。また、サッシ、ドア、太陽光発電システムにLIXIL製品を採用しなければいけなかったり、LIXIL TEPCOスマートパートナーズと電気の需給契約を締結しなければなりません。

また、これは他の類似のサービスでも同じですが、途中解約や名義変更をする場合には解約金や清算金がかかります。解約や名義変更の要因になるのは、太陽光発電システムのローンの期間中である10年間に、引っ越しなどで太陽光発電システムの搭載されている住宅を売却したり、意図的に住宅の名義変更を行う場合です。

これらは、自分の意志で行うことですから、解約金や精算金が掛かることを踏まえて資金の準備をすることも可能です。しかし、最大のデメリット及びリスクは、名義人の死亡による名義変更(住宅の相続)であっても、相続人が権利を引き継ぐことができず、強制的に解約となります。

名義人の死亡は、名義人の意志とは無関係に突然にやってくる可能性が高く、残された家族は、名義人を失った悲しみに追い打ちをかけるように、精算金の請求が行われるのです。

清算金は、販売価格と太陽光発電システムの基準価格との差額を契約月数(120ヶ月)で割った金額に、残りの契約月数をかけた金額ですから、交通事故などで比較的、早い段階でそのような出来事が起こってしまうと、数百万円の精算金を用意しなければならなくなってしまいます。建て特バリューの決定的なデメリット・リスクはここにあります。

 

最後に

今回は、LIXIL(リクシル)が推進している「建て特バリュー」の最大のデメリット・リスクについて詳しくお伝えをしました。この「建て得バリュー」については、個人的には絶対にフィックスホームのお施主さまにはお勧めできないと考えています。

どうしても導入をしたいとおっしゃる場合には、太陽光発電システムの精算金をカバーする掛け捨ての保険にご加入いただき、万一のことがあっても残されたご家族に負担が掛からないようにするのであれば、検討の余地はあるかと思います。今回の記事は、ぜひ、これから導入を検討する方にお役立ていただきたいと思います。何かきになることがございましたら、遠慮なくご相談ください。

 

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それでは、また~^^/

 

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