いい家づくりコラム

地盤の強さをチェックする方法~土地選びの基礎知識(2)~

2017年6月8日

土地選びの条件として、地盤の強さは外せない重要項目。土地購入の前には必ず、地盤の強さを下記のチェックポイントに従ってチェックしておきましょう。
もしも買った土地が軟弱地盤であることに気づかないまま家を建ててしまったら、最悪の場合将来住めなくなって取り壊すことになるかもしれません。少々手間や費用はかかっても、あせらず不安材料はなくしておくことをお勧めします。


軟弱地盤は家を建てるのに適さない

軟弱地盤とは、泥や水を多量に含んだ柔らかい粘土、または柔らかい砂などでできている地盤のこと。このような地盤で対策をせずに普通に家を建ててしまうと、地盤が不同沈下を起こし、基礎に亀裂が入ったり、家が傾いて壁に亀裂が入るなどのトラブルが起こります。
さらに地震が起こると地盤のゆがみなどから基礎が壊れ、建物に深刻な被害が及ぶことも。
ですからマイホームのための土地選びでは、地盤の強さをチェックしておくことが大切です

地盤の強さを知るための6つのチェックポイント

地盤調査をする以前に、地盤の強さを自分でチェックできる方法があります。土地購入の前にはぜひ下記の6項目をチェックしておきましょう。

古地図を確認

昔はどんな土地だったのかを明治時代以降の古地図で確認しておきましょう。古地図は図書館や役所の情報公開コーナーなどにあります。
なお、江戸時代のものは測量が正確ではなく、あまり参考にならないので注意を。また、このチェックで分かるのは大まかな傾向です。隣り合わせの土地でも地盤の状態が違うことがありますので、最終的には敷地内で地盤調査を行なうのが確実です。

旧地名を確認

法務局や地域の図書館などで、旧地名を調べることができます。この場合の旧地名とは、現在の市町村名や町丁目などの名称ではなく「字(あざ)」「小字(こあざ)」のこと。古い住所の表示でみられた「○○町大字△△字××1番地2」の時の××の部分になります。この「字」には、自然災害や地質、土壌などに由来したものが多く、それを調べることで土地の特性がわかることがあるのです(ただし、当て字で本来の意味とは違う漢字によって表記されている場合もあります)。

高低差、周囲の建物を観察

周辺よりも低くなっている土地は大雨のときなどに水が集まりやすく、地盤が弱くなっていることがあります。また、周囲の家の基礎部分に亀裂が多い、周辺の電柱がバラバラに傾いている、といった場合も注意が必要です。
擁壁のある土地の場合は、盛土である可能性も。より慎重に地盤調査をする必要があるでしょう。

ハザードマップを確認

ハザードマップは、大雨などで川が氾濫した場合などに、どこがどれくらい浸水するかを予想したもの。市役所や都道府県庁で手に入れることができます。

インターネットで情報収集

手軽に地盤の状態を確認できる、便利なサイトも活用してみましょう。
●地盤の調査マップを閲覧できるホームーページ
「地形で見る軟弱地盤マップ」(ジオダス)
●防災上の危険地域を閲覧できるホームーページ
「国土交通省ハザードマップポータルサイト」

駅前を避ける

駅の近くや学校の周辺などは一見便利で良さそうですが、地盤の強さという点では避けたほうが無難。まとまった土地が必要になる駅施設や学校建設では、昔から建物が建ち並んでいる場所ではなく、低湿地や水田、ため池だった場所を埋め立てたケースが多いのです。そういう場所は地盤も弱いことが多いため、地震が起これば揺れも大きく、被害も大きくなることが予想されるのです。


地盤調査で不安を解消

木造住宅を建築するときに一般的に行なわれている地盤調査は、「スウェーデン式サウンディング調査」と呼ばれるもの。先端がキリ状になっているスクリューを地面にねじ込み、25cmをねじ込むのに何回転させたかを測定します。
費用は一件あたり数万円程度。装置が小さいため、狭い敷地でも使えるのがメリットです。上に述べたような方法で軟弱地盤が多い地域を避けたとしても、最終的には地盤調査を行い、不安を解消した上でマイホームの建築に取りかかることをおすすめします。


地盤改良と地盤保証で、安心を手に入れる

もしも建築予定地が軟弱地盤であることが分かったら、適切な地盤改良工事を行ないましょう。軟弱地盤の層が浅い場合・・・「表層改良」(セメントや石灰を地盤に混ぜて強化する)
軟弱地盤の層が厚い場合・・・「柱状改良」(土のなかにコンクリートの柱をつくる)or 「鋼管杭」(鋼製の杭を強固地盤まで打ち込む) 
地盤の状態に合わせてきちんと地盤改良を行えば、軟弱地盤であっても不同沈下を防ぎ、家を建てることができるようになります。
より安心を求めるなら「地盤保証」を検討してみるのもよいかもしれません。
地盤保証とは、地盤の調査会社や地盤補強工事を行う工事会社、保証会社などが、地盤のせいで建物が損壊した場合に修復工事を保証してくれるもの。ただし、保証の対象や金額、保証期間などは保証を行なう会社によってさまざまです。加入する場合は保証内容の信用度も合わせて、じっくり吟味する必要があるでしょう。


良い地盤の土地を選ぶには、手間を惜しまないこと

目に見えない地盤の強さを確認するには、業者任せにせず自分でも勉強する手間を惜しまないことが大切。6つのチェックポイントを自分で調べて知識をつけておけば、地盤調査や改良工事のときにも、積極的に関わることができます。業者任せにしていると、業者の言うことを信じるしかないので「ほんとうに必要なのかな?」「これで大丈夫なのかな?」と不安が残ったり、納得感が得にくくなります。専門的で素人には分かりにくい部分だからこそ、自ら動いて知識を持つことが大きなメリットになるでしょう。


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