楢崎 隆也のブログ

☆その先にあるもの☆

2017.10.7 カテゴリー:楢崎 隆也

こんにちゎ!
住宅コンサルタントのならざきです。

この写真は、東日本大震災から3か月後、
宮城県石巻市で撮影したものです。
今から、6年半前のことです。

2つの研修に参加するため、
代表の厨子と一緒に東京に行きました。

2つの研修の間が、1日だけ空いており、
その日に、行けるところまで行こうと
秋田新幹線「こまち」に乗り込みました。

当時の「こまち」は、まだ速度制限で
運航していましたので、午前8時頃に
東京を出発しましたが、仙台駅に
到着したのは、午前11時頃だったと
記憶しています。

通常なら約1時間半で到着するのが、
倍くらいの時間が掛かったということに
なります。

仙台駅から、レンタカーを借り、
時間の許す限り北へ向かいましたが、
目標としていた陸前高田市までは
時間的に限界で、たどり着けず、
南三陸町あたりで太平洋側に出ました。

内陸部は、TVで見聞きしていたような
地震の影響は無いようにも見えました。

しかし海岸線に近づくにつれ、倒壊した
家屋が増えはじめ、最後の丘を越えると
一気に変貌しました。

その光景は、本当にこれが日本か?と
目を疑いたくなるものでした。

どこを見ても瓦礫の山で、
道路は大きな漁船で寸断され、
小型の漁船はビルの屋上や、建物に
突き刺さっていました。

車の窓を開けると、魚の腐った匂いが
町を覆い、気温が上がり始めた時期で
虫が多かったことを覚えています。

 

建築業界に身をおく者として、
自分の目で被害の様子を脳裏に
刻みつけておきたい。

たくさんの写真を撮って、
会社のメンバーたちにも伝えようと
考えていましたが、実は撮った写真は
ほんの数枚。

その光景を目の当たりにした僕らは、
カメラを向けることすらはばかられ、
どうしてもシャッターを切ることが
出来ませんでした。

たくさんの人の人生や未来が
一瞬にして奪い去られた現実を見た時、
僕の人生観が大きく変わりました。

滋賀は今のところ、大きな災害もなく
恵まれた地域でだと言われていますが
いつ、どんな災害に見舞われるか
分かりません。

今日という日を、悔いのないよう
大切に精一杯、生きるのはもちろん、
住宅建築に携わる者として、
家づくりを通じて、お客さまや
そのご家族の人生を豊かにし、
人生をより良い方向へ導くために
全力を尽くしていかなければならないと
深く心に誓いました。

家づくりのお手伝いは、単に住まいを
手に入れていただくための作業では
ありません。

お客さまが、
なぜ家を必要としているのか?
土地選びや家づくりを通して、
何を手に入れ、何を実現させたいと
願っているのか?

家づくりのその先にあるものを
手に入れていただくために、
今日も、持てる知識と経験を
フル活用して、お手伝いをします!

みなさんのお役に立てば
うれしいです^^

それでは、また、そのうち~^^/

 

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