楢崎 隆也のブログ

家の形状によって生じる耐震性と断熱性に対するメリットとデメリット

家の形状によって生じる耐震性と断熱性に対するメリットとデメリット

2023.3.22 カテゴリー:楢崎 隆也

こんにちゎ^^

住宅コンサルタントのならざきです!

フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。

 

注文住宅で家づくりをする場合、家の形は無限にあると言えます。家の形は、間取りによって大きな影響を受けますから、使いやすい動線、部屋同士の繋がりだけを優先して間取りづくりをすると、家の外観が何となくカッコ悪くなってしまうこともあります。

 

家の形状によって生じる耐震性と断熱性に対するメリットとデメリット

家の形状によって生じる耐震性と断熱性に対するメリットとデメリット

プロの建築士は、お客さまの希望する間取りへの要望を叶えつつ、頭の中で家の形(外観)や構造、建築コスト、工事を行う上での問題点などを考えながら、間取り作成をしていきます。ここがプロか、プロでないかの大きな違いになります。

そこで今回は、家の形の違いによるメリットやデメリットを、デザイン性、構造、コストなどの視点から整理してお伝えしておきたいと思います。

 

基本的な家の形

家の形は構造上に問題がなければ、平面図上で見た時、正方形や長方形、L型やコの字型、六角形など、さまざまな形の家を作ることができ、世界に2つとないオリジナルな家を建てることができます。しかし、複雑な形になればなるほどデザイン性やオリジナル性は高まるものの、同時にコストUPにつながってしまいますし、構造的にも無理が生じる場合もあります。

滋賀で家づくりを検討される多くの方は、平面図上で見た時、おおむね正方形、長方形、L型で、なおかつ総2階に近い家を建てられることが多いため、その点に絞ってメリットやデメリットについてお伝えをしていきたいと思います。

 

メリット1:耐震性

総2階建てで正方形や長方形などの家は、地震時の横揺れや台風の時の横からの強風に強い形の建物だと言われています。複雑な形状の家に比べ、正方形や長方形の建物は耐力壁を上の階と下の階で同じ場所に取りやすく、構造的にも安定させやすい特徴があるからです。

ただし、必ずしも正方形や長方形の家が耐震性に優れているという訳ではなく、その他の要素も大きく関わってくるため、木造の2階建て住宅であっても構造計算(許容応力度計算)を行った上で耐震等級3を目指していきたいものです。

 

メリット2:建築コスト

総2階建て最大のメリットは建築コストが安く済むことです。家の形に特にこだわりがない場合、建築コストを抑えた家づくりをしたいと考えている方は、総2階建ての建物を選ぶとコストUPを防ぐことができます。また総2階建ての家は、屋根形状も単純になりやすく、将来の外部メンテナンスにかかるランニングコストも少なくて済みます。

 

メリット3:断熱性

意外と気づきにくいことが断熱性です。総2階建てで、正方形や長方形の家は凹凸が少ないため、屋根や壁の総面積も少なくなります。実は建物は、凹凸が多いほど夏や冬の外気温の影響を受けやすく断熱性が低下してしまいます。

総2階建てで、凹凸の少ない正方形や長方形の家は熱損失を最小限に抑えられるため、高気密高断熱住宅との相性は抜群です。住宅の断熱性能は、断熱材の種類や量だけで決まる訳ではなく、建物の形よっても大きく異なることを覚えておきましょう。

 

デメリット1:デザイン性の低下

総2階建てで正方形や長方形の家のデメリットとしては、デザイン性が低下してしまうことが上げられます。総2階建ての家は、基本的に正方形や長方形となると、外形が単純な形をしています。そのため一般的には、外から見ると非常に単調になりやすく、特に外壁をサイディングで仕上げた場合などは、安っぽいつくりに見えてしまうこともあります。

 

デメリット2:1階と2階の面積比率

総2階建ての家にしようとすると、当然ですが1階の面積と2階の面積が同じ、もしくは大きな差がないようにしなければなりません。そのため1階の面積が大きくなってしまうと、2階も大きくなってしまう。逆に1階がコンパクトであれば、2階もコンパクトになり全ての要望が叶わないこともあります。

また総2階建ての家をつくることを前提にしていても、間取りで叶えたいことが、1階に集中していて、2階にはそれほど要望がない場合は、総2階建てにするために、わざわざ必要ではない広さや部屋を作ることになるかも知れません。

言うまでもありませんが、いくら総2階建ての家が経済的だとは言え、家自体が大きくなってしまえば、どうしてもコストUPにつながりやすくなってしまうので注意が必要です。

 

デメリット3:敷地形状による制約

正方形や長方形の家を建てようとする場合、敷地の形状により制約を受けることがあります。整形地であれば家の形も整えやすくなりますが、三角形や台形などの敷地に正方形や長方形の家を建てようとすると、敷地を有効に活用出来ない場合もあります。

その場合でも、総2階建ての家は実現できますが、経済性や耐震性、断熱性に一番良いとされる正方形や長方形の家は建てることができず、L型や階段状のような家の形でプランニングするという第2の案を検討することになります。

 

最後に

今回は、家の形によるメリットやデメリットについて解説をしました。ご家族の要望を満たしつつ、可能な限り経済性、耐震性、断熱性などを高めるには、家の形は出来るだけ正方形や長方形に整え、総2階建てにしていくことが有効であることをご理解いただけたと思います。

しかしその一方で、デザイン性を高めにくかったり、敷地の形状によりやりたくても出来ないなど、思い通りに出来ないことがあるのも事実です。

今回お伝えをしたことを踏まえつつ、長く住む家だからこそ、今だけのことではなく将来のことも考えた家づくりを進めていただければと思います。何か気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。

 

★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。

人生は家づくりだけで考えないで下さい。私たちと一緒に望む人生を手に入れましょう。この記事があなたの望む人生を手に入れるお役に立てれば幸いです。

 

それでは、また~^^/

 

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