楢崎 隆也のブログ

自宅を誰かに貸す可能性のある方が注意しておきたいこと

2022.4.3 カテゴリー:楢崎 隆也

こんにちゎ^^

住宅コンサルタントのならざきです!

フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。

 

全国規模や世界規模の企業にお勤めの方の、家づくりをするタイミングは非常に難しいと言えます。現代のことですから、ある程度の勤務地の希望は会社へ伝えることは出来たとしても、その希望通りになることは少ないと言えます。

 

自宅を誰かに貸す可能性のある方が注意しておきたいこと

転勤の可能性を予測しつつ、いつのタイミングで、どこに家を建てるのかは、お子さまの年齢や実家との距離感なども考慮すると、なかなか決められないかも知れません。そのような状況の中でも、決断し家づくりを進める人の気持ちを聞くと、「将来、もし転勤になれば売却するか、誰かに貸すということも考えています」という方がいらっしゃいます。

売却を選択する場合はよいのですが、「誰かに貸す」ということを想定するなら、注意をしておかなければならないことがあります。そこで今回は、家を建てて、将来、転勤などの事情で、自宅を誰かに貸すことも想定している方に知っておいていただきたいことを言語化しておきます。

 

住宅ローンの残債が有るか無いか

将来、転勤などで、建てた家に自分たち家族が住むことが出来なくなったものの、いずれ戻ってくる可能性があるため、売却はしたくないという方もいらっしゃいます。住宅ローンを完済している方については特に問題はありませんが、住宅ローンの残債が有る方については注意が必要です。

何年も空き家にしてしまうと、家はすぐにダメになってしまいます。現在の住宅は換気システムが装備されていますので、換気をしていればまだマシとはいうものの、やはり完全に空き家になってしまうと、家の傷みは早くなってしまいます。

そこで「誰かに貸す」という選択肢を検討することになるのですが、住宅ローンを利用していて、ローンの残債がある場合、簡単に誰かに貸すことができません。

なぜなら、そもそも住宅ローンというのは、ローンを借りた人やその家族が、自宅としてその家に住む前提で融資されています。誰かに貸すということは、自分たち家族は別の場所に住むということになりますので、建てた家は賃貸物件になってしまうため、ローンの利用目的が違ってきます。

その場合の銀行の対応としては、ローンの残債を全額一括返済をしてもらうか、あるいは住宅ローンの金利ではなく、セカンドハウスローンなど別の使用目的に適用される金利に変更してくる可能性は十分にあります。

住宅ローンを返済している状態で、その家を誰かに貸すということは、融資の目的からすると契約違反になりますので、簡単には出来ないと考えておく方が無難ですから注意しておきましょう。

 

なぜ自分が住んでいないことが銀行に知れてしまうのか

「家を誰かに貸していても、銀行に黙っていれば分からいでしょ?」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。銀行は毎年、年末に近づくと「住宅ローン年末残高証明書」を郵送で送付してくれます。また変動金利で借り入れをしている方には、半年に一度、金利変動のお知らせを送ってくれます。固定金利で借り入れをされている方には、固定期間が終了する半年くらい前に、そのお知らせが郵送されてきます。

このように、銀行から住宅ローン関係書類やその他のお知らせなどが、郵送で送られてくることになるのですが、それらの郵便物が届かなくなって、銀行に返送されてしまうと、その家にお住まいだった方はどうされているのかが問題になります。

そこで銀行が調査を行うと、表札が違うとか、その家に住んでいる人が違うなどということが知れてしまって、「実際には住んでいないですよね」ということが分かってしまうのです。

引っ越しに伴い、郵便局へ転送願いを提出してあっても、基本的には1年で転送は終了しますので、数か月間だけであれば問題にはなりませんが、何年にも渡って賃貸住宅として貸し出すとなると、いずれどこかのタイミングで、銀行に知られることになってしまうリスクがあります。

 

もし誰かに貸す場合はどのように対処すればよいのか

転勤や両親の介護などにより、どうしてもその家に住めなくなったなどの事情が発生した時には、まずは誰かに貸す前に、住宅ローンを借り入れている金融機関に相談してみるというのが最も安全で確実な方法になります。

お金を借りる方法は住宅ローンだけではありませんし、賃貸目的の物件専用のローンもあります。また事情によっては住宅ローンを継続して利用できる可能性もあります。このあたりは個々の事情により金融機関の対応も違いますので、まずはローンを借り入れている金融機関への相談がベストです。

 

最後に

今回は、家を建てて、将来、転勤などの事情で自宅を誰かに貸すことも想定している方に、ぜひ知っておいていただきたいことを言語化しました。何か気になることがございましたら、遠慮なくご相談ください。

 

★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。

人生は家づくりだけで考えないで下さい。私たちと一緒に望む人生を手に入れましょう。この記事があなたの望む人生を手に入れるお役に立てれば幸いです。

 

それでは、また~^^/

 

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