
☆今話題の「GX志向型住宅」の欠点とは、、、?☆
2025.6.2 カテゴリー:厨子 浩二
今年になって新たに創設された住宅に関する国の
補助金で話題なのが「GX志向型住宅」ですね。
今までにない160万円という大きなお金が
新築を建てる補助金としてもらえる制度です。
中身は、、、


断熱等級6、UA値では0.46以下というのは
なかなかの水準まで持っていったと思います。
これだけであれば、今まで高断熱住宅を手掛けてこなかった会社にでも
対応できそうですが、2番目の「一次エネルギー消費量削減率35%」というのが
まぁまぁ厄介です、、、。
プランによっては、ダブル断熱などでUA値を0.3台にしなければ
35%削減に到達しない場合もありますので、間取りと費用次第になります。
最近では高断熱住宅を建てる会社が多いですが、この国の基準もそうですが
なぜか?「気密」に関することが全く除かれています。
えーっと。
高断熱住宅=高気密住宅ではありません。

高気密とうたう異常は、きっちりと現場で気密を測定して
その数値を提示してこそ、「高気密・高断熱」と言えます。
おおむね、高気密と言えるのは、C値が1.0㎠/㎡以下の実測値の家ですので
そもそも測定もしないというのは論外なんです、、、。
国の補助金の基準の中にも、
GX志向型住宅にしても長期優良住宅にしても
ZEHにしても、気密の基準が全く書いてませんので
ある意味、隙間だらけのスカスカの家でもいいということにもなります。
氷点下の真冬に、穴の開いたダウンコートを着ているようなものですね。
ちょっと残念なことですが、今後、こういった基準も
見直されていくことを期待しています。





