洗濯機の置き場所、洗濯物の干し場所を真剣に考えてみた
2024.9.19
「洗濯機の置き場は洗面所でいい」「洗濯物はベランダに干す」そんな固定観念で簡単に決めていませんか?家づくりにおいてトイレや浴室、洗面室などのサニタリーの充実は、家事の作業効率をあげるためにとても重要なことです。
今回は洗濯機を置く場所やその注意点、洗濯物を干す場所について詳しくお伝えします。自分にあった設計をして家事がはかどる家づくりをしましょう。
洗濯機の置き場所5選
洗濯機の置き場所で代表的なのは、
①脱衣所
②洗面所
の2つです。①の脱衣所に洗濯機を置くスタイルは、一番シンプルでお風呂横のスペースが最小限のスペースで済みます。②は、洗面所に洗濯機と洗面ユニット、収納がある主流のかたち。一般的な家は、基本的にこのスタイルを採用している人が多いでしょう。しかし「洗濯機はお風呂の横」「洗濯機は洗面台とセット」という考えを捨てれば、洗濯機置き場の選択肢を増やすことができます。
脱衣所と洗面所の他に洗濯機を置く場所としておすすめの場所は3つあります。
家事室
家事室は洗濯などをおこなう家事専用の部屋です。洗濯機や洗濯物の手洗いができるスロップシンクと呼ばれる底の深い洗い場、室内物干し、アイロン台、収納などをそろえた部屋で、効率よく洗濯ができます。
ホールや廊下
ホールや廊下に面したスペースに洗濯機やスロップシンクを配置するスタイルで、生活感を出したくない人におすすめ。引き戸などの建具をつければ、来客があるときもドアを閉めることで目隠しできます。
キッチン
キッチンに洗濯機を置くのは海外でよくあるスタイル。日本ではなじみがないですが、実は根強いファンも。料理をしながら洗濯ができるため、家の中を歩き回ることなく、なるべく一カ所で家事を済ませたいという人におすすめです。
洗濯機の置き場所はスペースに注意!
洗濯機置き場の広さの決定には十分な注意が必要です。例えば、三方を壁に囲まれている場合、洗濯機をはめ込むかたちになるため、スペースに余裕がないと搬入がスムーズにいかない、洗濯機まわりの掃除が難しいなどの問題が。 また、洗濯機がドラム式の場合、扉が手前に開くことに加え、やや前方にせり出す形状のものがあるため、スペースの奥行きや幅だけでなく、洗濯機の前も広めのスペースが必要です。将来的に今よりも大きな洗濯機に買い替えることも考慮して、防水パンに収まるからと油断せず、洗濯機の周囲に十分なスペースを確保するようにしましょう。
洗濯物の干し場所4選
「花粉症だから室内に干したい」「外に干して太陽の光にあてたい」など、洗濯物を干す場所にこだわりをもつ人は多いのではないでしょうか。一軒家で洗濯物を干す場所となると2階のベランダが一般的ですが、洗濯機が1階にある場合、洗った後の重い洗濯物を2階のベランダまで運ぶのは一苦労ですよね。では、2階のベランダ以外にどのような場所が洗濯物を干すのに適しているのでしょうか。
【2階】日当たりのいいホール、吹き抜け
スペースの問題で2階に干したい、花粉症などで洗濯物を外には干したくないけど太陽の光はあてたいという人におすすめなのが、2階の日当たりのいいホールなどにサニールームをつくることです。また、吹き抜け部分に室内物干しを設置するのもおすすめです。
【1階】日が当たる家の東、西側
日が当たりやすい家の東側や西側の1階に洗濯物を干す場合、家の向きによって日が当たる時間が異なります。やや西に家が振れているなら、家の東側に長時間日が当たるため、早朝に洗濯物を干すのがおすすめです。反対に、家が東に振れているなら家の西側に長時間日が当たります。昼間に洗濯物を干したり洗濯物を取り込む時間が遅かったりする場合は西側に干すとよいでしょう。
【1階】室内干し場
理想的ともいえるスタイルは、1階に浴室・サニタリー・家事室(ユーティリティ)に続いて室内干し場をつくること。動線がスムーズで効率的に家事がはかどります。
【1階】日が当たらない北側
洗濯物が乾けば日当たりは気にしないという場合は、家の北側に干すという選択肢も。風通しがよければ陰干しでも洗濯物は乾きますし、日当たりがよすぎて洗濯物が傷むことも防げます。スペースを十分にとって風通しを確保しましょう。
洗濯機の置き場所と洗濯物の干し場所はもっと自由に考えていい
「洗濯機は洗面所」「洗濯物はベランダに干す」なんとなく持つイメージが、選択肢を狭めてしまっているかもしれません。これらを切り離して考えると自由な発想が生まれます。家事のやり方は人によってさまざま。自分にとって家事をしやすい家、家事を楽しめる家を設計してくださいね。