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いい家づくりコラム

子供部屋イメージ

子ども部屋の作り方|コンパクトな部屋と柔軟性のある部屋

2026.3.20

家づくりの間取りを考えるとき、リビングやキッチン、水回りなどは、時間をかけて検討する方が多いものです。一方で、意外と後回しになりがちなのが「子ども部屋」です。

子ども部屋は、子どもの成長や家族の暮らし方の変化によって、使い方が大きく変わる部屋です。
今回は、子ども部屋を計画するときに知っておきたい部屋の広さや高さの考え方、将来を見据えた設計のポイントなどをご紹介します。


子ども部屋は最低3.25畳あれば成立する

子ども部屋といえば、昔は6畳程度の広さが一般的でしたが、最近では4畳半程度にするケースが増え、さらにコンパクトな部屋を選ぶ人も増えています。

子ども部屋の役割を突き詰めると、「寝る」「勉強する」です。つまり、ベッドと机が収まれば、子ども部屋としては成立します。
実際、最低3.25畳あれば個室は成立します。さらに言えば、下が机で上がベッドのロフトベッドにすれば、さらに部屋をコンパクトにできます。

子どもにとって個室は、勉強して寝るためだけの部屋ではなく、自分の世界を持つための場所でもあります。静かに過ごしたり、好きなことに没頭したりできる空間であれば、必ずしも広い必要はないといえるでしょう。


天井高さは低めでも問題ない

一般的な住宅の天井高は2400mmですが、子ども部屋はもう少し低くても問題ありません。
デスクワークに必要な高さは、デスクの高さが約70cm、座ったときの頭上スペースが約70cm、両方合わせて約140cmですから、天井高は2200mm、場合によっては2000mmでも、快適さに支障はありません。

この寸法感を知っておくと、階段下に書斎スペースを作るなど、家のちょっとした空間を有効活用するアイデアにもつながります。


コンパクトな子ども部屋は家全体で機能を補う

主にベッドと机だけのようなコンパクトな子ども部屋する場合、クローゼットなどの必要な機能を、家の別の場所で補うことが大切です。

例えば、子ども部屋に遊ぶスペースがないのであれば、2階のホールなどをプレイルームやセカンドリビングとして活用すると、友達を呼んだり兄弟で遊んだりするスペースを確保できます。また、本や資料を家族共用の棚にまとめるファミリーブックシェルフや、衣類を家族共用の収納にまとめるファミリークローゼットも必要でしょう。

コンパクトな部屋は、機能をどこかで補う必要がありますが、言い換えれば、各部屋に収納を作りすぎなくて済むということです。ファミリークローゼットのように収納を集約することで、部屋をすっきり使えるようになり、家全体の動線も整います。


子ども部屋の寿命は短い

子ども部屋は思った以上に使われる期間が限られています。例えば中学生から個室を使い始めて、大学進学や就職で家を出た場合、子ども部屋として使う期間は10年程度です。独身であれば巣立った後も実家に時折帰ってきて、子ども部屋を使うこともあるかもしれませんが、結婚して完全に独立すれば、子ども部屋は役割を終えて空き部屋になります。

模型やDIYなどの趣味の部屋として使ったり、独立した家族が帰省したときの寝室として使ったり。こんなふうに、「子ども部屋は、近い将来空き部屋になる」という可能性を踏まえて、空き部屋をどう活用していくのかをイメージしておきましょう。


大きく作って後で仕切ると、使い方の選択肢が増える

将来、空いた子ども部屋を活用することを考えると、子ども部屋は最初から完全な個室を作るのではなく、「大きな1部屋を作って後から分ける」という方法をおすすめします。
後付けの間仕切りは簡単な工事で済むため、子どもが小さいうちは広く使い、成長に合わせて部屋を分けることもできます。間仕切りを撤去すれば、また1部屋に戻せます。

「後付けの間仕切りは、音が響いたり壊れやすかったりするのでは?」「外すのに大掛かりな工事が必要なのでは?」と思われるかもしれませんが、最初から個室として作った間仕切り壁と音の響き方や強度に差はありません。後付け間仕切りの設置費用は10~15万円程度、撤去工事も半日で済みます。
また、間仕切り工事をしなくても、本棚やパーテーションなどの家具で仕切る方法もあります。この場合、視線は遮れますが声は通るため、仲の良い姉妹におすすめです。

一方で、最初から個室として作った間仕切り壁は、壁の中に柱があるなど、家の重要な構造の一部になっているため、撤去するのは大掛かりです。撤去すると別途補強が必要になることもありますし、間仕切り部分の床材も張り替えになります。

後付けの間仕切りは暮らし方に合わせて部屋の使い方を変えられるため、ぜひ検討してみてください。


子ども部屋は将来を見据えて計画しよう

子ども部屋は、コンパクトな個室を追求する方法もあれば、大きな部屋を後から仕切る方法もあります。大切なのは、今だけでなく将来の暮らしまで見据えて計画することです。子どもが成長し、家族の形が変わっていく中でも柔軟に使える間取りにしておくことが、将来にわたって後悔の少ない家づくりにつながるでしょう。