今月のラインナップ6月号
2022.6.1 カテゴリー:ニュースレター
今さら聞けない「あの言葉」の意味
「孤食」だけではない9つの「こ食」
食とコミュニケーションは切っても切り離せなかった
80年代までの日本の家庭は、祖父母が同居していたり、子どもが2人以上いたり、人数が多いのが普通でした。子どもが学校から帰ると誰かが家にいることは当たり前。食事の時間もにぎやかで、その日の出来事を共有しながら味わったり、配膳や後片付けのお手伝いをしたり、食は濃密なコミュニケーションを伴うものであり、協調性や社会性を育て、しつけを行う場でもありました。
しかし現代は共働きの増加や少子化、核家族化が進み、そもそも結婚することさえままならず、家庭をもつことも容易ではない時代になりました。子供がいる家でも、親が不在で一人で食事をとらなければならない「孤食」の場面も珍しくなくなりつつあります。
「こ食」もさまざまに多様化
これから心身ともに成長していく大切な時期の孤食はマイナスな影響を与えるのです。
実は「こ食」には9つあると言われます。
①孤食 子ども一人で食べる
②固食 好きなものだけ食べる
③個食 家族バラバラなものを食べる
④子食 子どもだけで食べる
⑤小食 食欲がなく少量しか食べない
⑥戸食 外食ばかりの食事
⑦粉食 パンや麺類などの粉物が中心
⑧濃食 味の濃いものばかり食べる
⑨虚食 食欲がない、何も食べない
いずれも、多様化した生活環境のもとに食生活が変わり、家族が揃うことがなくなってしまった日本の食の現状です。
大切な意味があるはずの食事が、「寂しくてつまらないもの」と子どもにインプットされてしまっています。
食べることの楽しさ
片親や一人っ子などの家族の形が多様化するのは仕方のないことです。しかし、未来ある子どもたちが健やかに生きるために、朝食だけは一緒に食べるとか友達親子とご飯会を開催するとか、「食べることは楽しい」ということをなんとか伝えていきたいものです。
季節のワンポイントガーデニング
貴重な晴れ間を逃さずに
スッキリしないお天気が続くことの多い季節ですね。でもこの時期ならではの植物も多く、すくすくと成長して大きく茂る植物には心が躍ります。晴れ間がのぞくと、お庭に飛び出したくなるガーデナーも多いことと思います。
剪定のタイミングとコツ
6月は植物の成長の勢いが増す時季でもあります。タイミングよく剪定作業をしないと、真夏に茂りすぎてしまうことも。
例えば、早咲き~中間種のクレマチスは、剪定するなら6月がタイムリミットです。開花の時期を考えると剪定は重要。遅咲き種の場合は下から2~3節残すと、約60日後に開花します。40日後の開花を目指すなら花の下1~2節で剪定がおすすめなので、目安として覚えておきましょう。2回目もたくさんの花を咲かせたい場合には、強剪定を選んでください。
6月の花として人気のツツジやアジサイは、花が終わった直後に剪定します。
これらの花芽は夏から秋に形成されるため、剪定が秋になると花芽を落としてしまう可能性があるのです。
挿し木にも良い季節
また、アジサイの挿し木は6月が成功しやすいと言われています。ゼラニウムやローズマリーなどの挿し木も6月がおすすめ。
発根剤を入れておくだけで発根するものもあります。簡単に根が付きやすいため、この時期は逃せませんよ!
楽しみな果実の収穫も
梅やベリー、チェリーなどの収穫が楽しめるのもこの季節ですが、収穫した果実は素早く調理したり、正しく保存したりしないと、傷んでしまうこともあるので要注意です。
6月の収穫を存分に楽しみ、正しいタイミングで、晴れ間を利用した計画的な庭仕事を行いましょう。
人生を豊かにすることば
「明日死ぬと思って生きなさい。
永遠に生きると思って学びなさい。」―マハトマ・ガンジー
偉人の意外な素顔
「非暴力・不服従」を武器に権力と闘ったインド独立の父マハトマ・ガンジー。
実は「マハトマ」は通称で、大いなる魂を意味する尊称です。
意外なことに、ガンジーは幼少期は学校の成績がぱっとせず、不良少年たちともつるんでいたそう。ヒンドゥー教では禁じられている牛肉を食べたり、タバコに手を出したりと問題児っぷりも伝えられています。それでも自分の目で見て感じたことを表現し続けた彼の思想は今もなお受け継がれています。
人生は長いようで短い
今は人生100年時代と言われます。昔に比べると格段に長生きしやすくなりました。それほど人生が長いのなら、やりたいことを全部やりきって、満足して死にたい、と思う人が多いのではないでしょうか。
しかし、いくら人生が長くなったところで、しょせん人の命には限りがあり、いつかは終わりが来ます。でも、明日は来ないかもしれないということを忘れて(忘れたふりをして)毎日を過ごしている人が多いのではないでしょうか。その人がのんびりと過ごした今日という日は、昨日亡くなった方がどうしても生きたかった日なのかもしれません。長いようで短い人生、やりたいことをやりきるべきだとガンジーは語ります。
学ぶ時間を惜しんではいけない
また、何歳になっても学ぶことを止めてはいけないとガンジーは言います。学ぶ時間を惜しまず、永遠に生きると思って学ぶことが人生を豊かにするのだと。明日死ぬかもしれないと思うことは、一種の勇気が必要です。でも、その勇気を持てば、一日の過ごし方も変わってくるはずだと思います。
自分を高めるため、人生を豊かにするために、学び続ける努力を惜しまずにいたいものです。
暮らしの知恵袋
感謝の気持ちを届ける父の日
たいていの人は5月の母の日を覚えていても、父の日がいつかは覚えていないようです。
また、覚えていたとしても、何を贈るのか迷ってしまう人が多いようです。
父の日が日本に定着したのは1980年代
父の日は6月の第3日曜日です。アメリカで、ソノラ・スマート・ドットという女性の嘆願によって1972年に制定されたものです。それまで、母の日はあったものの父の日はなく、自分や兄弟を苦労して育ててくれたお父さんを讃えたいとソノラさんは考えたのです。
日本でも父の日が広まったのは1980年代になってからのこと。意外と歴史の浅い記念日ですよね。
母の日はカーネーション、では父の日は?
さて、母の日にはカーネーションを贈るのが一般的ですが、父の日はバラを贈る習わしがあります。高級感のあるバラは美しさの象徴とされますから、男性にも喜ばれます。アメリカでは赤いバラを贈りますが、日本では黄色いバラを贈るのが一般的なようです。黄色いバラには「献身」「平和」などの花言葉があるので、父の日に感謝の気持ちを伝えるのにぴったりですね。
黄色は「命を守る」「信頼」ということを表す色とも言われ、家族をしっかりと守り支えるお父さんにふさわしい色です。
もちろん、どうしても黄色いバラでなくてはならないわけではなく、お父さんが大好きなお酒などを贈っても、きっと喜んでもらえるでしょう。
父の日は家族のために日々頑張っているお父さんを讃える大切な日。
この機会に、日ごろ伝えきれていない感謝の気持ちを表現してみてはいかがでしょうか。
大工さんの家づくり指南
現代の家づくりにも生きている木組み工法の伝統
地震と梅雨が日本の家づくりにもたらしたもの
家屋が古くから木組み工法で建てられてきたことは、日本が地震国であることと無縁ではありません。
木材は加工がしやすく粘りがあります。そして手作業で長さを継ぎ足す「継手」(つぎて)と木材を横方向から接合する「仕口」(しぐち)をうまく組み合わせて強固に組み上げることで、耐震性に優れた建築物を建てることができるのです。
もうひとつの日本の特徴は、梅雨があることです。まとまった雨が降る季節でも家が傷まないように、屋根の軒先を広く取った家が一般的です。この長く張り出した屋根を構成するのにも、木組み工法はなくてはならない技術です。今でも木組み工法は神社やお寺を建てるときに用いられ、宮大工(みやだいく)と呼ばれる木工の高い技法を習得した専門家が手作業で組み上げます。
ちなみに、よく宮大工は釘一本使わずに建てるなどと言われますが、現在の建築基準法では、金具での耐震補強を行うことは必須です。
家大工に引き継がれる木組み工法の技術
さて、お寺を建てる宮大工に対して、家を建てる専門家が家大工(やだいく)です。どちらの技術が優れているとか難しいということはなく、建物の大きさも使われる目的も異なりますので、必要な技術も異なります。家も建築は余計な手間賃を抑えるために効率と早さを求められます。そのため、家大工にもそれに見合った技術が求められることになるのです。
ただし、家大工も、構造や強度を考えた上で、宮大工が得意とする木組み工法を必要不可欠な部分に用いています。その代表的な技術が「継手」です。この「継手」には様々な種類があります。家の建築の中では、土台や屋根を受ける桁、柱と柱をつなぐ梁に木組みの「継手」の技術が用いられています。
もうひとつの「仕口」は、2つ以上の木材を、主にT字型やL字型につなぐ工法です。家の建築の場合は、土台と柱のつなぎ目や梁と桁のつなぎ目を組むときにこの「仕口」の技術が用いられています。
日本を誇る「木を読む」技術をぜひ見てほしい
これらの木組み工法は、現在の建築工学から見てもまったく合理的であり、世界に誇ることができる日本の建築技術です。機械で一律に加工せず、眼と手を活かした木組み工法は、木を知り尽くした工法なのです。
木組み工法は「木を読む」ための知識を前提とします。木目や色、年輪などから木の育成状態やそれぞれの木の性質を読み、どういう用途に適した木材なのかを判断しなければなりません。接合部分だけでなく、長さや断面の加工、そして見え方にもバランスを考えて、押さえ込んだり、差したり、抜いたり、締め込んだりと、適材適所を判断して用いるのが木組み工法です。
それぞれの木の個性を見抜き、性質にふさわしい「継手」や「仕口」を刻み入れることで、その木の本来の力を最大限に引き出すのです。もし在来工法の建築作業を見る機会があれば、長い時間をかけて職人の先人たちが試行錯誤を繰り返して培ってきた伝統の技を、ぜひ見てください。
大工としても木組み工法は腕の見せ所ですから、喜んで対応してくれると思います。
自分たちの暮らしと時間の過ごし方を見つめ直すきっかけにもなるのではないでしょうか。
DIYでできる家のメンテナンス入門
コバエ対策はなるべく早く
気温が上がり湿気が増してくると、コバエを見かけることが多くなり、うっとおしい思いをしますね。
あのコバエ、どこから湧いてくるのでしょうか? 今回はこのコバエ対策についてお話します。
コバエはどこから入ってくる?
コバエというのは虫の名前ではなく、小さな虫を総称している呼び名で、その多くはショウジョウバエとノミバエです。どちらも何もないところから湧いているわけではありません。ショウジョウバエは体長2ミリ前後の小さな虫で、網戸の細かな網の目もすり抜けてしまうことができ、換気口や玄関ドアのポストの隙間からも侵入してきます。
ノミバエもショウジョウバエと同じく小さい虫で、同様の経路で侵入します。またノミバエの特徴は、その名の通り、後ろ足が太いこと。俊敏な動きで跳ねるように移動します。家の中に侵入したこれらの虫は、キッチンの生ゴミなどに数十個の卵を産み付けます。気温25℃の条件が整っている場所なら卵1日、幼虫4日、サナギ4日の合計9日で成虫になります。あっという間に増えてしまうことがわかりますね。
コバエは「発生させない」のが一番!
こういったコバエを退治しようと思ったら、発生しやすい環境を作らないというのが鉄則です。生ゴミはすぐに捨ててこまめに掃除し、コバエの発生源をなるべく作らないようにしましょう。発生してしまったコバエを駆除するには、匂いでおびき寄せる誘引捕獲タイプの捕獲器や、侵入経路になりそうな箇所に予め吹き付けておくスプレータイプの殺虫剤がおすすめです。
コバエの増殖はとにかく早いので、発見したら早めに駆除の手立てをとりましょう。
ペット110番
ジメジメ季節のワンちゃんのお散歩とケア
6月といえば梅雨入り。雨の日が増えて、ワンちゃんのお散歩もとかくおっくうになりがちですね。でも、お外でしかおトイレしてくれないワンちゃん、ストレスが溜まってしまうワンちゃんは、やはり雨の日でもお散歩に出かけなければなりません。実は雨の日のお散歩は、普段よりも気をつける必要があります。どんなことでしょうか?
ワンちゃんはなるべく濡れないように
ワンちゃんは被毛が雨で濡れてしまうと雑菌が繁殖し、皮膚疾患を引き起こしてしまうことがあります。膿皮症やアレルギー皮膚炎などにかかりやすくなるので、少しでも濡れないコースを選ぶのがおすすめです。水たまりを避け、水がかかりやすい車道から遠いところを歩かせるようにしましょう。雨の降りが少ないタイミングを狙ってください。もし嫌がらないなら、レインコートなどを着せるのもいいでしょう。
お散歩から帰ったら、しっかりケアすることも大切です。タオルでさっと拭いて、雑菌の繁殖を抑えましょう。ドライヤーも使って被毛を丹念に乾かしてあげてください。泥が付きやすい足裏もしっかりと洗い、乾かします。
耳のケアが大切な季節です
この時期のワンちゃんは、耳の中を入念にケアしてあげましょう。特に耳のたれているワンちゃんは、耳の中に湿気がこもって菌が繁殖しやすいので、注意することが必要です。マラセチアによる外耳炎や、耳ヒゼンダニによる耳疥癬になると、痒がって可哀想なことになります。そんなことにならないように、イヤークリーナーなどできちんとお手入れしてくださいね。
梅雨を乗り切れば青空の季節がやってきます。雨のお散歩のコツをつかんで、ワンちゃんとの時間を楽しみましょう。
ご存じですか、お台所のひと工夫
調味料を切らしていたら、代用品を作ってみよう
アッ、残りがほとんどなかった!
調味料の中でもオイスターソースやポン酢はあまり出番がないので、賞味期限が切れていたり、残りが少量なのに気づかなかったりして、あわてることがありますよね。気づくのはたいてい料理を作り始めてからですから、わざわざ買いに行くのはなんとも面倒なもの。そんなときは手持ちの調味料で代用してはいかがでしょうか。
代用オイスターソースの作り方
オイスターソースは、牡蠣を加工したソースです。独特の香りとコクがあり、中華料理を作るときには欠かせませんね。野菜や果物が原料の「ウスターソース」と間違えて覚えている人もいますが、まったくの別物です。
そんなオイスターソースですが、意外と簡単に代用品を作れます。必要なものは中華だし、はちみつ、醤油の3つ。はちみつがあるとオイスターソースに似たとろみが出ますが、もしなければ砂糖でも大丈夫。醤油は魚介を使用しただし醤油を使うと、さらに本物に近い味わいに仕上がります。オイスターソース本来の風味を出すのは難しくても、十分なおいしさですよ。
ポン酢がないときは
鍋物などに欠かせないポン酢は、正確に言うと「ポン酢醤油」。材料は醤油と酢、レモンなどの柑橘系果汁です。これを知っていれば、醤油と酢で代用できると見当がつきますね。割合は醤油5:酢2がベスト。さらにみりんを加えるとまろやかになり、使いやすくなります。醤油の代わりにめんつゆを使えば、みりんや旨味調味料も入っているので、より市販のポン酢醤油の味に近づきます。さらに柑橘系の果汁を入れれば格段に風味がよくなります。
意外にもご家庭にあるもので簡単に作れてしまう調味料。ぜひ一度お試しください。
量を調整すれば、自家製オリジナルの新しい味ができるかもしれませんよ。
めざせ!お買い物の達人
上手なまとめ買いで暮らしを楽しく
雨の多い季節には、買い物に行く時間をできるだけ短く切り上げたいものですね。買い忘れに気づいて何度も足を運んだり、店内をウロウロ探し回るのは時間の無駄です。でも、今回紹介するコツをつかめば、効率的にさっとまとめ買いを済ませることができます。
買い物に行く前にすること
まず、買い物の前に冷蔵庫や収納庫をチェックして、保管できるスペースを把握しておきましょう。張り切ってまとめ買いしても、結局使わないまま無駄になってしまうことも多いはず。長期保存できないものは、あらかじめ使い道をちゃんと考えてから買うようにしましょう。
そして買い物に出る前に、買いたいものをメモしておくこと。その際には、店内を思い浮かべて回る順番を決め、項目ごとに分けて書いておきましょう。なぜかというと、初めて見る新商品や、おいしそうに陳列された商品など、お店には誘惑がいっぱいあり、つい手に取りたくなってしまうからです。あらかじめ購入ルートを決めておけば、あれこれ目移りして衝動買いしてしまうのを防げますよ。
エコバッグの賢い使い方
レジを通してエコバッグに詰め替える際にも、コツがあります。それは、帰宅してからすぐに整理できるように分類して入れること。複数のバッグを持参して分けて入れたり、生鮮食品用のビニール袋で分けるのもいいですね。ちょっとした工夫によって、帰宅後の負担がずいぶん軽くなりますよ。
カゴに直接セットできる「レジカゴバッグ」というタイプのエコバッグもあります。レジの人が美しく入れたまま、詰め替える手間要らずで持ち帰れるので、かなりの時短ができます。
上手にまとめ買いすれば節約に
スムーズにまとめ買いできるようになると、買い物に行く回数も減らせて、時間にゆとりができるはずです。無駄な買い物が減れば食費の節約にもつながるでしょう。
上手なまとめ買いで食材が豊富になれば、毎日の献立を考えるのも楽しくなりますよ。ぜひお役立てください。
解決!子育て相談箱
悪口を言われたらしい……どうフォローするのが正解?
【相談】
下校した息子が「今日、○○君にこんな悪口を言われた」とショボンとなっていました。
どんな言葉をかけるべきなのでしょうか?(はなまる・37歳)
話してくれたことをほめてあげる
最初にすべきことは、勇気を出して打ち明けてくれた子どもに「辛かったね、よく話してくれたね」と共感し、ほめてあげることです。逆にしてはいけないのは、「それくらい大丈夫」「そんなの気にすることないよ」と軽く受け流してしまうこと。気持ちに寄り添い、真剣に話を聞いてあげないと、次に同じようなことがあったときに、子どもは「どうせ話を聞いてくれないし。また大丈夫って言われるだけだから」と考え、相談すらしてくれなくなる可能性があります。
自分の気持ちを相手に伝えさせる
子ども同士で解決できるようなケースなら、次にすることは、それをフォローしてあげることです。「嫌だった、傷ついた、と感じたことを相手に素直に伝えよう」とアドバイスして、やめてほしいときっぱり伝えるのが大切であることを教えてください。
親が出る場合は当事者双方の言い分を聞いて
中には、親としてアクションせざるを得ないケースもあるかもしれません。その場合は、明らかにいじめととれる言動があったのでなければ、わが子の言い分だけを聞いてものごとを判断してしまわないように。相手の親も巻き込んで話がこじれ、大きなトラブルに発展することもあります。落ち着いて当事者双方の言い分を聞き、事実関係を明確にした上で、落ち着いて行動してください。
いずれにしても、優先すべきなのは、子どもの話に耳を傾け、今後どうしたいのかを聞いてあげることです。一緒に解決策を探すことで、傷ついてしまった子どもを安心させましょう。
新米パパのための育児アドバイス
雨の日でも楽しく盛り上がれる方法
梅雨入りしてジメジメした日が続くと、大人も子どもも気分が沈みがちになります。降り続く雨で、外で思いきり遊べない……そんなときにこそおすすめしたいのが、家の中でも楽しめる遊びで気分転換して、子どもも大人も一緒にストレス発散することです。体を動かしてリフレッシュすれば、大人も子どもも元気が出ますよ!
人目を気にせず本気でダンス
テレビや動画を見て、親子でダンスを踊ってみませんか? 他人が見ていない家の中ですから、たとえ踊りが下手でも、何も気兼ねする必要はありません。音楽に合わせて思いきり体を動かせば、楽しさも倍増しますよ。「お風呂掃除」をするのも、意外と遊びになります。濡れてもいい服で飛び込み、水遊び感覚で浴槽を洗いっこするのはどうでしょう。普段できない体験に子どもは興奮するでしょう。浴槽の汚れがきれいになるのを実感でき、達成感も味わえてしまいます。
一緒にお料理を作るのもいいですね。遊びの延長で、子どもがやりたいようにお手伝いさせてみましょう。キッチンを汚すことは想定内。楽しむことを優先しましょう。出来上がったお料理をみんなにふるまえば、きっと喜んでもらえるはずです。
雨の日だって外に出てもいい
少しくらいの雨なら、あえて外に出てみるのもありです。お気に入りの傘とレインコート、長靴でお出かけしませんか。木々が濡れている様子や雨の音、匂いなど、いつもと違った外の様子を一緒に観察してみましょう。子どもはきっと、水たまりに飛び込みたくてウズウズしているかもしれません(自分が子どもだったときを思い出してください)。
雨の日だって外に出てもいい
雨の日でも楽しめる遊びは、たくさんあります。子どもはどんなことでも楽しめてしまう遊びの天才ですから、ジメジメにつられてダラダラしてしまったときには、気持ちを切り替えて、おうち遊びで気分を盛り上げましょう。
整理整頓の達人
「やってはいけない整頓」もある
散らかった部屋を気にして、いつも整理整頓しているつもりなのに、なかなか片付かないと嘆く人がいます。それは間違った片付け方をしている証拠かもしれません。実は整理整頓にはやってはいけないNG行動があるのです。
わかりやすさを意識しよう
「隠す収納」は、簡単そうに見えて、実は上級者向けのテクニックが必要です。片付けが苦手な方は、まず、どこに何があるのかわかりやすく収納することをおすすめします。
【NGな整理整頓5選】
①空いた隙間に物を詰め込まない
なんでも詰め込む習慣がつくと、ふと気づけば要らないもので溢れかえっている事態になりかねません。
②急な来客があったときなどに、目につかない場所にあわててしまい込んで、その場しのぎをする
これが習慣になると、マンガなどによく出てくる「開けてはいけない部屋や押入れ」になってしまいます。
③空き箱を意味もなく保管する
箱というものは畳まないとスペースをとります。空き箱で収納スペースが埋まってしまうのは、空気を大事に保管しているようなもの。あとで必要な箱の場合は、畳んでコンパクトな形にしてから保管しましょう。
④ボックスで隠す収納
何でもボックスに入れてしまうと、だんだんどこに何があるのかわからなくなります。ストレスにもなりますので、避けてください。
⑤物が増えるたびに収納ケースを買ってしまう
生活空間が収納ケースでだんだん圧迫され、片付けるつもりなのに散らかっていることになりかねません。
体験談・あなたならどうする?
順番待ちで感じた日本人的な心象
※今回は29歳・メーカー営業Cさんの体験談です
真面目で律儀な日本人
外国の人から見ると、日本人は律儀で真面目だと言われます。駅のホームでもきちっと並んで電車を待ち、割り込んだり、争いになったりすることも(めったに)ありません。そうした国民性は、日本人以外には何か特別なもののように感じられるのかもしれません。
レジ前で横入りしてきたおじさん
先日、コンビニに立ち寄ったときのこと。小腹が空いたので、最近はまっている黒豆大福を持ってレジに並んでいました。レジ前の床にはおなじみの誘導用の足跡が描かれていて、私を含めて何人かが自分の番を待っていたのです。ところが、そこにお弁当を持った60代後半のおじさんが身を半分だけ入れてきました。どうも並んでいる私たちに気づいていないようなのです。
いよいよ私の前にいた人の会計が終わり、店員さんは私を見て「どうぞ」と声をかけてくれたのですが、おじさんはそれに気づかず、我先にレジへ。出足でぶつかりそうになった私は、「いいですよ」と順番を譲ることになりました。
なぜか生まれた心の余裕
私の番ですよ、と抗議しなかったモヤモヤを感じないでもなかったのですが、特別急いでいたわけでもないし、おじさんは耳も遠い様子で、心ここにあらずといった風だったので、なんとなく同情する気持ちもありました。むしろ自分の心にちょっとした余裕ができ、店員さんも気持ちよく会計してくれて、帰り道には足取りが少し軽くなった私。
そんな気分を味わえたのだから、割り込みも悪くないなぁ、と思って、「ありがとう」という気持ちにすらなった私は、お人好しな日本人なのでしょうか? あなただったら、どんな感情を持ちますか?
家族で保とう「毎日健康」
父の日のプレゼントも「健康」に配慮して
もうすぐ父の日ですね。いつもがんばってくれているパパ、おじいちゃんに、いつまでも元気で長生きしてほしいという願いを込めて、健康に良いとされる食べ物を贈るのはいかがでしょうか。
こわーい生活習慣病
歳を重ねるにつれ、毎日元気なお父さんも健康の不安を抱えるようになります。健康診断や人間ドックの検査結果でひっかかり、生活習慣病を指摘されてしまうお父さんも多いはず。
生活習慣病はれっきとした病気(疾病)です。原因は運動や食事、睡眠といった日頃の生活の乱れ。仕事のストレスや飲酒、喫煙なども体に悪影響を及ぼします。生活習慣病が悪化すると、高血圧、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症(痛風)など、誰もが一度は耳にしたことのある病気につながってしまうのです。お父さんは予備軍になっていませんか?
生活習慣病に良い食べ物
生活習慣病を予防し、改善を助けてくれる食品をプレゼントしてみましょう。例えば高血圧のお父さんには塩分を避けたナッツ類、飲めるお酢などがおすすめ。内臓脂肪過多や高血糖のお父さんにはオリーブオイルや梅干しなど。瓶詰めやお洒落なギフト包装のものを選べば特別感もありますよ。尿酸値を気にしているお父さんには、利尿作用のあるお茶やコーヒー、果物などをプレゼントすれば、味を楽しみながら体内の尿酸を排出されやすくしてくれます。
笑顔でいてもらうことも大事
プレゼントではなく、食事会というのもいいですね。家族で賑やかな楽しい時間をプレゼントしましょう。笑うことは長寿の秘訣。免疫細胞が活性化するというデータもあります。幸福感や満足感が得られ、元気をなくしたお父さんもポジティブに切り替わってくれるでしょう。
健康を保つには、バランスの良い食事と睡眠、休息、軽い運動、そして笑顔を忘れずにいることが何より大切。プレゼントをするときは感謝の気持ちもちゃんと伝えましょう。
続けられるダイエットのコツ
夏はもうすぐ!あせらずに効果的なダイエットを
ついに、本格的な薄着の季節の到来まであと少しになってきました。
夏にビーチで水着を着たいのなら、ダイエットにも本腰を入れないといけませんね。
やめるべきものを見える化する
なぜ痩せられないのか? 考えられる理由をすべて徹底的に排除していけば、無理せず痩せられるはずです。つまり、ダイエットで何よりも大事なことは、「やめなければならないものを知る」ということなのです。ダイエットのために「やめるもの」をリストアップして、それをいつでも見えるように壁などに貼っておくことで、ついゆるみがちな気持ちをセーブできるようになるはずです。
「やめるべきもの」の例としては、「夕飯の食べ過ぎ」とか、「飲み会の〆のラーメン」などが挙げられるでしょう。食後にデザートを食べる習慣がついてしまっている人は、せめてダイエット中だけでもやめてみましょう。ただし、あれもこれもと「やめるもの」を増やしすぎると、かえってダイエットが続きにくくなりがちなので、「やめるリスト」はよく考えて作ること。「これは絶対にやめるべき、やめられる!」と思ったものに絞っておきましょう。
無理のない筋トレで体を絞る
もちろん、このリストに従って食事や生活習慣を制限するだけでは、残念ながら水着が似合うボディにはなれません。メリハリのある体を作るには、筋トレでしっかり体を鍛えることも大切です。ただし、筋トレも激しすぎるトレーニングはおすすめできません。出だしからキツイと感じてしまうようなことは、とても毎日続けることはできないはずです。三日坊主にならないようにするために、無理のない範囲で行いましょう。
むやみに筋トレをするのではなく、鍛えたい部位にポイントを絞ったトレーニングが効果的です。シャツをかっこよく着こなせる胸筋や、消費カロリーを増やせる太ももの筋肉を鍛えるなど、短時間のサーキットトレーニングで効果的に鍛えましょう。
今からでも、夏には十分間に合います。
効果的なポイントを押さえればキレイな体作りも夢ではありませんので、ぜひ挑戦してみてください。
今月のおすすめ本
選ぶもので作られる、わたし
~太陽のパスタ、豆のスープ(宮下奈都 著)
もう立ち直れないかもしれないと思うようなことが起きても、必ず自分に戻ることができる。というより、自分が自分に寄り添うということに気づけるようになる。じんわりと温かくて、妙に共感できる1冊。
「ドリフターズ・リスト」を知っていますか
結婚式直前に突然婚約を解消されてしまった明日羽。失意のどん底にいた彼女に、ユーモラスな叔母のロッカさんが勧めたのは、「やりたいことリスト(ドリフターズ・リスト)」を作ることでした。気乗りしないままに作り始めたものの、なかなかリストは完成せず、明日羽は、自分が今までどれだけ周りに流され、何となく過ごしてきたかを痛感します。
幼馴染や家族、密に関わってくれるロッカさんのおかげで、「自分はどうしたいのか」「何をしたいのか」ということに素直になれた明日羽が、この数カ月の間に感じたものは何だったのでしょうか。彼女に希望の光をもたらしたものとは?
息の通じ合った不思議な絆
明日羽とロッカさんの不思議な絆が、読者を物語に引き込みます。独身のロッカさんは、ぶっきらぼうで優しくないようで、明日羽のことを誰よりも心配しています。明日羽もロッカさんに安心して寄りかかっています。でも依存関係というわけではなく、心情を理解し合ったコンビのよう。ロッカさんの勧めで始めたリストによって成長していく明日羽の姿は、元気と勇気を与えてくれます。
「私が選ぶもので私は作られる。好んで選んだもの、無意識のうちに選んだものも。私に起こった出来事も。それらは、私の一部になる。」そんな明日羽の言葉は、辛かったり、悲しかったり、悔しかったりするさまざまな経験があってこそ進めた次なるステップです。
人生は自分の選択次第で変わるということをしみじみと感じさせてくれる一冊です。
もう一度見たい名画たち
価値観のズレさえも愛おしい出会い
~ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(’95・アメリカ)
旅の醍醐味のひとつは、その土地ならではの出会いです。おいしいものや自然、お店、そして人々。ちょっとしたトラブルがきっかけで、予想もしていなかったような出会いが生まれることもあります。今回紹介する映画は、そんな旅の途中で出会った若い2人のお話です。
偶然の出会いの先にあるのは?
アメリカ人の青年ジェシー(イーサン・ホーク)とソルボンヌ大学に通うセリーヌ(ジュリー・デルピー)は、パリ行きの長距離列車で、ひょんなきっかけから意気投合します。列車は目的地のウィーンに到着しますが、別れがたい2人は翌朝のフライトまでの時間をウィーンで一緒に過ごすことに。夕暮れの街を歩きながら、自分のことや家族のこと、人生観、価値観などを話し、親密さは深まっていきますが、別れの時間は確実に迫って……。
本当に恋人たちを見守っているかのような
「旅先で出会い、意気投合して結ばれました」という単純な話に終わらないところが、この映画の面白いところです。何か大きな出来事が起こるわけではなく、淡々と2人の様子が描写されているだけなのに、観客は実在するカップルを盗み見ているようなリアリティを感じてしまいます。それは、人生で大切な人と出会ったときのときめきやドキドキする瞬間を、誰もが一度は経験しているからではないでしょうか。
惹かれ合いながらも遠距離恋愛の難しさを理解している2人は、限られた時間を過ごす相手と割り切り、思い出が嫌なものにならないようにしています。その細かな個々の揺らぎが垣間見られて、思わず胸がいっぱいになる人は多いと思います。
もしかしたら興覚めしてしまうかもしれませんが、9年後の2人を描いた続編「ビフォア・サンセット」、さらに9年後を描いた「ビフォア・ミッドナイト」という映画もあります。気になる方はチェックしてみてください。