
知っておきたい照明計画|おしゃれな家づくり|シーリングライト1灯 or 多灯分配照明計画
2021.3.20 カテゴリー:川尻 順子
こんにちは。
設計コーディネーターの川尻です(*^^*)
植物を育てられない女が、半年以上も頑張って育ててきた小さな観葉植物。
油断をしたスキに枯れてしまいました。。。
恐るべし乾燥。
お家をおしゃれにする照明計画
SNSに載っているおしゃれなお家の照明プランと言えば
*ダウンライト(埋込照明)でスッキリした照明プランになっていたり・・・
*ダイニングテーブルの上にペンダントライト(吊り下げ式のライト)がぶら下がっていたり・・・
*間接照明が計画されていたり・・・
よし!照明計画にもこだわって、おしゃれな空間にするぞ!!
と考えておられる方も少なくないのではないでしょうか?
一般的には天井に主照明を1灯だけ取付る事が多いですが、単一の光では単調で空間が少し寂しい印象になりがち。
複数の照明を使い分ける多灯分配照明計画をしていく事で空間にメリハリが生まれ、雰囲気の良い空間をつくりあげる事ができます。
1室1灯!主照明にシーリングライト1灯を付ける場合
天井に主照明のシーリングライトを1灯のみ付ける場合のメリット・デメリット
≪メリット≫
▪コストを抑えられる!
選ばれる器具にもよりますが、一般的に器具代、配線代ともに費用を抑えやすい。
▪自分で簡単に取替が可能!
LEDが主流になり、以前の白熱灯や蛍光灯ほど短期間で切れてしまう事は少ないものの・・・
一生使える訳ではありません。
照明器具の交換の時に量販店などで気軽に購入ができ、自分で取替ができるのがメリット!
▪照明計画が簡単!
一般的な丸型のシーリングライトは、器具を中心に光が空間全体に広がりやすいため、ダイニングに1灯・リビングに1灯・・・と照明計画が簡単。
≪デメリット≫
▪意匠性に欠ける
シーリングライトにもたくさんのデザインがあるものの、部屋にポツンと1つだけ設置するのでは意匠性に欠ける場合も。
空間が寂しい雰囲気になりやすい。
▪部屋の造りや広さによっては暗くなってしまう場所が生まれる
部屋の隅々まで明るく照らす必要はありませんが、机を置いたり、お部屋の隅に作業スペースを計画する場合には、補助的に照明計画が必要!
多灯分配照明で計画する場合
照らしたい箇所や目的に合わせて複数のあかりを組み合わせて計画する多灯分配照明のメリット・デメリット
≪メリット≫
▪生活シーンに合わせて、雰囲気の良いあかりを楽しめる
常に一定の明るさではなく、勉強する時の灯り、食事の灯り、くつろぎの灯り、眠る前の灯り・・・
必要な場所、必要なシーンに合わせて複数の照明器具を組み合わせてあかりをつくる事ができる。
▪照明器具がインテリアのアクセントになる
スッキリとしたダウンライトをベースに、ペンダントライトやスタンドライトを配置する事でインテリアのアクセントになる。
▪節電になる!
一室一灯照明方式で部屋全体を照らすよりも、ワット数を抑えた照明を分散することで、必要のない箇所の照明を抑えることができる。
≪デメリット≫
▪器具代・配線代(初期コスト)がかかりやすい
選ぶ器具にもよりますが、ダウンライトの場合は複数個で一つの灯りをつくるため、トータルするとシーリングより価格が上がる事が多い。
調光や調色を考えた場合、シーリングライトはリモコン付で調光・調色できる商品が多いが、ダウンライトやペンダントライトの場合はリモコンが付いていないため、別途、調光器やリモコンを追加検討する必要がある。
ペンダントライトも比較的価格は高め!
▪ダウンライトは自分で交換できない商品が多い!
ランプ交換可能なダウンライトもあるが、まだまだ種類も少なく、初期コストは高め。
主流の一体型ダウンライトは、電気工事士の資格を持っていないと取付・交換できません。
将来的に交換が必要になった場合、シーリングライトの様に自分で簡単に取替る事ができないので注意が必要!
▪1室1灯に比べると、照明計画が難しい!
ある程度の知識を持ったスタッフと一緒に照明計画をしていかないと、失敗する事も・・・
いかがでしたでしょうか?
私は昔から照明が好きで、灯りにも結構こだわりがあり、家づくりの際には多灯分配照明で計画をしました。
日常生活の中で、それぞれのシーンに合わせて灯りを切替たり、時間帯によってランプの色や明るさを調整しながら生活しています。
夕食後はかなり照度を抑えて、薄暗いリビングで過ごしているので・・・自然と眠くなって、旦那がソファーで寝落ちしてしまいます(^-^; 笑
お打合せで色々お話をさせていただいていると
「おしゃれな空間にしたい!」
「ダイニングにはお気に入りのペンダントライトを付けたい!」
「ダウンライトでスッキリした照明計画にしたい!」
「バーの様な雰囲気の中でお酒を飲みたい!!」
「子供も小さく、慌ただしい日常生活を送る中で灯りの色をいちいち変えたりしながら生活する事は想像できない・・・」
「今も調色・調光できるシーリングライトだけど、使分けして使った事がない」
「どちらかと言えば、全体的に明るい方が好き」
「照明器具の交換に業者を呼ぶのは嫌だ」
と意見が分かれます。
考え方や生活スタイルはそれぞれ違っていて当然だと思います。
大切なのは、周りの情報に流される事なく、ご夫婦で暮らし方をしっかり考えておく事!
使わない物に費用をかけたり、労力をかけたりするのは勿体ないと思います!
照明計画は奥が深くて面白いです✨
今後も照明のお話をブログでお伝えしていければと思います!!
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YouTubeやSNSで情報が溢れている時代。
便利ではありますが、全ての方にとって『良い物』や『絶対』はないと私は考えます。
家族構成、生活スタイル、家づくりの予算感、ご家族が望まれるもの・・・
それぞれ違っていて当然です。
一つの参考としてご活用いただければ幸いです。