楢崎 隆也のブログ

不動産業界の常識は世間の非常識であることが多いというお話し

不動産業界の常識は世間の非常識であることが多いというお話し

2023.3.29 カテゴリー:楢崎 隆也

こんにちゎ^^

住宅コンサルタントのならざきです!

フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。

 

不動産業界や建築業界に対するイメージは、昔に比べれば、随分とクリーンにはなったものの、今でも「騙されるのではないか」とか「何となく怖い」というイメージを持っておられる方も少なくないのではないでしょうか?

特に不動産業界は、正々堂々とコンプライアンスを順守して仕事をされている会社が多い一方で、建築業界に身をおく僕でさえ、時々、「理不尽だな」とか「世間の常識と、かけ離れている」と感じる出来事が多いのも確かです。

 

不動産業界の常識は世間の非常識であることが多いというお話し

不動産業界の常識は世間の非常識であることが多いというお話し

家を一次取得される皆さんが、不動産業界と接点を持つタイミングとしては、土地購入時点が最も多いのではないかと思います。僕らのところへ、注文住宅を検討したいとご相談にお越しになる、約7割~8割の方が、土地購入から家づくりををされる方です。

そのような方々も、土地を購入する時に遭遇する、さまざまな業界ルールも、「本当にそうなのかな?」と心配されたり不安になられる方が多いのも事実です。そこで今回は、土地購入時に僕が実際に過去に体験した不動産業界の闇の部分について、真実をお伝えしておきたいと思います。

 

仲介手数料

土地売買の時の仲介手数料は、売主と買主の間を仲介業者が取り持って、最終的に取引に至った場合に支払う手数料のことです。宅地建物取引業法で、売買価格の3%+6万円+消費税が、仲介手数料として受け取れる上限だと定められています。

例えば、売主から売却の依頼を受けた仲介業者が、買主を見つけて取引に至った場合は、売主と買主の双方から同じ額の仲介手数料を受け取ることができます。これを「(仲介手数料を)両手で受け取る」と言います。

また、売主から売却の依頼を受けた仲介業者と、買主から依頼を受けた仲介業者のそれぞれが協力をして取引に至った場合の仲介手数料は、売主から依頼を受けた仲介業者は売主から、買主から依頼を受けた仲介業者は買主から手数料を受け取ることになります。これを「(仲介手数料を)片手で貰う」と言います。

つまり、同じ1回の取引でも、仲介業者としては、片手よりも両手で仲介手数料を受け取れる取引形態の方が、身入りが倍になる訳です。

 

都合の良い商談中

このような仲介手数料の受け取る仕組みから、売主から売却依頼を受けた仲介業者は、仲介手数料を両手で受け取りたいがために、出来るだけ直接、買主を見つけたいと考える訳です。

そこで、売主から売却依頼を受けた仲介業者が使う手法として、直接の買主を見つけるまでの時間稼ぎとして、他の仲介業者からの申し込みや問い合わせに対し、「商談中」として情報を出さないというやり方です。商談中とは、購入の意思表示をした買主と売主が、契約に向けて交渉中、あるいは契約済みで決済に向けて調整中であることを言います。

しかし、そのような意思表示をした買主が見つかっていないにも関わらず、一旦、商談中として他の仲介業者からの問い合わせに対して情報を出さないというやり方です。これは売主側の売却機会の損失を与えるということにもつながってしまいますので、完全なルール違反です。

なぜそれが分かるかというと、僕らのような仲介手数料を受け取らない住宅会社から、同じ物件に対して問い合わせをすると、物件の情報を出したり、申し込みを受け付けますから、「ウソの商談中」であるということが分かります。非常にタチの悪いやり方です。

 

個人所有の土地に建築条件付ける

滋賀県の湖南エリアについては、不動産系分譲会社を中心に、土地を購入すると指定の建築会社でなければ家を建てることが出来ないという条件で売られている、いわゆる「建築条件付き売り土地」が多く販売されています。つまり土地と建物をセットで販売するという手法です。

一方で、個人が所有されている土地については、前述したように、所有者が仲介業者へ販売依頼をされ、市場に流通する訳ですが、その土地に建築条件を付けて販売を行う仲介業者がいます。

もちろん、売主に無断で建築条件を付けている訳ではないと思いますが、普通に考えたら、個人所有の土地に建築条件を付けるということは、住宅会社を自由に選べないというデメリットが加わるため、建築条件なしの土地に比べて、売れにくくなる訳です。

個人の売主は、その土地にどこの住宅会社が家を建てようが関係ありませんので、わざわざ建築条件を付ける意味がなく、これも売主の販売機会を損失させる原因にも成りかねません。

 

最後に

家を建てるためには、土地がなければ進められません。住宅会社や工務店にとっては、不動産業界とは切っても切れない関係であるのは間違いありません。僕自身も、長年、住宅業界に身を置く者として、仲介業者や不動産会社ともお付き合いはあります。

しかし、僕の場合は、かなり選別してお付き合いをするようにしています。なぜなら世間の常識より不動産業界の常識を優先する会社や人には、家を建てようとするお客さまの気持ちは理解できないからです。そんな会社や人には、大切なお客さまの家づくりをお手伝いしていただけません。

不動産会社や仲介業者は、今回お伝えしたような会社や人ばかりではありませんが、中にはこのような会社や人もいるということを、ぜひ知っておいていただきたいと思います。何か気になることがありましたら、遠慮なくご相談ください。

 

★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。

人生は家づくりだけで考えないで下さい。私たちと一緒に望む人生を手に入れましょう。この記事があなたの望む人生を手に入れるお役に立てれば幸いです。

 

それでは、また~^^/

 

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