☆複雑な家かシンプルな家か?☆
2016.12.3 カテゴリー:厨子 浩二
複雑な凹凸の多い家を希望されるお客様がいらっしゃいます。
もちろん敷地の形状に合わせて、限られた敷地を無駄なく使うという
ことなら話は別なのですが、単にデザイン優先で、その方が
格好いいからと言う理由でそうされる方も多いのです。
しかし凹凸の多い家は凹凸の少ない家と比較すると、
構造的にもそれから雨仕舞も不利になります。
もちろんちゃんとしたいい施工をした上で同じ条件で比較した際に
事故が起こる可能性としては、ということですが・・・。
入隅という凹の部分は地震などの力が集中しやすく、
亀裂などが生じやすくなりますし、外周の形状が複雑になる
ということは、一般的に屋根の形状も複雑になり、防水の施工も
複雑になって、雨漏りなどが発生しやすくなります。
いい家の要素としては、外観はもちろん大切なことだと思います。
それを否定するつもりはありません。
しかし、カッコいい家、美しい外観というのと複雑な外観というのは
イコールではないはずです。
たとえシンプルな形状でも、カッコいい家、美しい家というのはつくれます。
家のデザインには、時代時代の流行や人それぞれの好みもありますので、
自分たち家族の好みのデザインを伝えるためにも、いろいろと建築の雑誌などを見て、
切り抜きやコピーを集めておくことも重要な失敗しない家づくりの秘訣だと思いますよ。