家づくりストーリー

東近江市・松下さま

天井の低さにほっとする
隠しリビングのある家

東近江市・松下さま

大きな窓から青空がのぞく吹き抜けリビング。
軽やかなストレート階段を上がると、その先に大人の方ほどの高さの扉が現れます。中に入ると、入り口そのままに天井の低い空間が広がっていました。「蔵です」とご主人。

他の家にはない、おしゃれな場所が欲しかったご主人にとって、蔵は絶対に外せないものでした。
ところが、設計に入ってみると、これがネックになりました。「いくつか業者をあたったのですが、蔵を作ると設計に自由度がなくなるというのです」。吹き抜けが狭くなったり、トイレが不自然な位置にきたり、どれも納得がいかず、家づくりは白紙に戻りました。

そんな時に、ご主人のお姉様が「親身になってくれる」と、当社を紹介してくれました。
蔵は、階段を取り巻くようにコの字型に置かれました。通路とつながる回遊型動線となっており、お子様たちが笑い声を上げて追いかけっこをしています。

和室、ウッドデッキ、リビングをつなぐ動線でも同様です。「子供の運動量が増えました。生まれ育ったマンションを離れたので夜泣きが大変かと思ったのですが、初日から大喜びで…いらぬ心配でした」とご夫妻は笑いあいました。

フィックス窓からの自然光でとても明るい吹き抜け。
階段は、アルミのオープン手すりで軽さを出した。1階の冷暖房はエアコン1台だが、シーリングファンを回しているため、冬も寒さは感じなかったという。
外観はご主人の要望でスタイリッシュなキューブ型に。玄関扉はナチュラルな内装にあわせて奥様が選んだ。
内装は奥様担当。淡い木目と白をベースにナチュラルで爽やかな雰囲気を出した床の光沢はフロアコーティングによるもの。「子供が小さいので傷が付かないようにしました。ワックスをかける手間が省けるので」。
キッチンのキャビネットや食器棚の柄は建具と合わせた。
奥様のお気に入りは造作家具の内側に作った“調味料を収納にニッチ”。「スッキリするし、便利です」。
ダイニングからの視界。和室の畳の色は、LDKの木目との統一感を出すためクリーム色に。
和室とリビングがウッドデッキに面しており、室内と屋外を結ぶ回遊型動線も。
お子様たちは気軽に外で遊ぶことができる。ウッドデッキには夏にプールを置く予定。
和室は子どもの遊び場だが、将来的には親の生活スペースとしても考えられている。
その際に棚などを設けることを想定して板の間を作り、ロールカーテンで仕切られるように天井に下地を入れた。
広々とした2WAY玄関。シューズクロークとホールの仕切りとしてロールカーテンを使っている。下駄箱を作らず、そのスペースにカウンターをつけて雑貨をディスプレイ。
バスルームは、背の高いご主人がのびのびが入れるロング浴槽を採用、天井に室内干し用のワイヤーを設置。
2階の“蔵”は、3階に続く階段をコの字に囲む形でつくられており、半分をリビング、半分を物置として使っている。
コの字の両端が通路とつながる回遊型動線。寝室に近く、「子どもが泣いてもすぐに行けるので安心です」とご主人。

天井高は140㎝なので延べ床面積に含まれない。
吹き抜けは風通しが良いため、階段を下りた正面1階の窓の前にも室内干し用のワイヤーを取り付け、メインの干し場として使っている。「他の場所よりもとても早く乾きます」と奥様。
2階から短めの階段を上がると、ちょうど蔵の上に位置する子供部屋に出る。
ご長女の部屋はピンク、ご長男の部屋はブルーでコーディネート。
寝室は建具も床もダークブラウンでまとめた。
床は1階と同様に、フロアーコーティングを施している。
2階の通路にある大きなニッチは写真を貼るために作りました。
まだほとんど飾っていないのは旅行写真など、これから撮る写真を貼ろうと思っているからです。直にクロスに貼るのではなくコルクを敷くのもいいなと思っています(奥様)。
担当の楢崎と松下さまご家族。
「同じくフィックスホームで家づくりをした姉は、楢崎のことを親しみをこめて『ならっち』と呼んでいます」(ご主人)