いい家づくりコラム

欠陥住宅対策に、新築現場でチェックすべきはココ!

2017年12月20日

欠陥住宅でよくある事例には、基礎や外壁のひび割れ、床の傾斜やたわみ、屋根の変形や雨漏り、断熱不良などがあります。せっかく苦労して手に入れたマイホームにこんな問題があったら、とうてい家族が安心して暮らすことはできませんね。
こうした欠陥住宅ができてしまうのには、部位や症状ごとにそれぞれ理由があります。チェックすべきポイントさえ分かれば、トラブルを回避するのは難しくありません。
基礎、壁、床、屋根など、行程ごとに、欠陥が起こる原因と対策を詳しくみていきましょう。


基礎で欠陥が起きる原因と対策

基礎で欠陥が起きる原因は主に2つ。
ひとつめには、「鉄筋不足」が挙げられます。鉄筋の量が足りていないと、単純に強度が不足します。しかし鉄筋は、一度コンクリートを流し込んでしまえば、後から確認することはできません。コンクリートを流しこむ前に配筋の状況を写真に撮るなどして、きちんと確認・記録しておくことが大切です。
もうひとつの原因は「地盤沈下」です。地盤に問題がある土地なのに、地盤改良をしないまま基礎を作ってしまうと、地盤沈下がおきたとき基礎ごと家が傾いてしまいます。
「この辺りは大丈夫だと聞いているから」と地盤調査を怠ってしまうのは非常に危険。家を建てる前には必ず地盤調査を行い、必要に応じて地盤改良を行いましょう。
欠陥住宅対策に、新築現場でチェックすべきはココ!イメージ

では、基礎がどうなっていると危険な状態なのでしょうか?危険なひび割れ(=構造クラック)とそうでないひび割れ(=ヘアークラック)との見分け方を知っておきましょう。
ヘアークラックは、幅や深さが大きくなく、髪の毛のように見えるヒビのこと。補修はしたほうが良いですが、すぐに倒壊につながるような深刻なものではありません。
気をつけたいのは構造クラックと呼ばれるひび割れ。下記のような特徴がある場合には、構造クラックの可能性があります。
・水平方向へのひび
・基礎の高さいっぱいまでひびが伸びている
・ひびの隙間が大きい
・同じ場所に無数のヘアークラックが入っている

構造クラックができる原因として多いのは、建築基準法を守っていない設計や、施工に何らかの問題がある場合。構造クラックを見つけたら、欠陥住宅の可能性を疑いましょう。


床で欠陥が起きる原因と対策

床で多い欠陥は「傾斜」です。
もちろん、もともと凸凹している自然の土地の上に職人が手作業で家を建てていくわけですから、家のなかの全ての場所で完全な水平をキープするのは難しいという実情があります。ただ目視や体で感じたり、ゴルフボールが転がるような傾きの場合は、欠陥住宅といって差し支えないでしょう。
その他に床で多いトラブルとして、「たわみ」や「浮き」が挙げられます。多いのはトイレや洗面所、脱衣室、キッチンの流し台前、玄関の入り口、階段の入り口といった箇所。
原因としては梁や土台の間隔が広すぎる、基礎の立ち上がりが無く、土台を受けられていない、床材の耐久性不足、地盤沈下など、さまざまな理由が考えられます。
これらは工事の前半にある土台敷きや、柱や梁など骨組みをつくる工程に問題があることも。家が完成すれば隠れてしまう部分なので、土台敷きや棟上げの作業のときにきちんと工事がされているか直接確認し、写真などで記録に残しておくとよいでしょう。


屋根で欠陥が起きる原因と対策

屋根の欠陥で多いのは、屋根材の剥がれ、ずれ、浮きなど。これらは屋根材の品質不良や施工不良が主な原因です。
屋根に隙間ができたり、変形していると、なかの柱や梁などの木材が雨に濡れ、最悪の場合カビが発生したり腐ってしまうこともあるため、軽視できない欠陥です。
屋根の工事は、家の骨組みを作ったらすぐに行われます。なるべく足を運んで現場を確認しておきましょう。


雨漏り・漏水が起きる原因と対策

窓や扉のような室内と外をつなぐ開口部は、周囲を防水テープや防水シートで処理して、雨水の侵入を防ぎます。
細かい処理ですが、こうした工程を怠ると雨漏りの原因に。特にサッシ廻りの雨漏りの場合は外から分かりにくく、柱や壁の内部が腐ってしまうこともあります。
また排水も、しっかりと施工されていないと漏水などの問題を引き起こします。ある事例ではキッチンの排水管の接続を忘れていたために、キッチンの排水が床下に貯まり、プールのようになっていたことがありました。
細部だからといって疎かにせず、自分の目で確認したり、その都度工事内容を報告してもらうようにすると安心です。


断熱で不備が起きる原因と対策

夏の暑さ、冬の寒さから私たちを守ってくれるはずの断熱材。しかし屋根裏の断熱材が均一に敷かれていなかったり、床下の断熱材が落下していたり、断熱材に隙間があったりといった事例が多く報告されています。これらは明らかな手抜き工事。
断熱材のずさんな施工は寒さや結露の原因となります。結露すれば当然、構造体が腐っていきますし、結露はカビの原因に。
断熱材の施工不良や不備は、いったん閉じてしまえば外から確認するのが難しくなります。こうしたトラブルを防ぐには、床下や屋根裏を閉じる前に、断熱材がどのように施工されているかを目で見て確認しておくことが大切です。現場に足が運べないときは、少なくとも写真に撮ってもらい、確認するようにしましょう。


外壁で欠陥が起きる原因と対策

外壁のひび割れも欠陥のひとつ。ひびから雨水が入り込み、断熱材や木材が湿ってカビが発生したり、腐食することもあるため注意が必要です。
原因として考えられるのは、下地の強度不足や入れ忘れ、モルタルの品質不良や施工不良。その他に建物が歪んで構造クラックが発生していることも考えられます。
外壁工事をする頃は、ほぼ新築工事も終盤です。最後まで気を抜かず、現場に足を運んで確認し、記録を残しておきましょう。


人任せの姿勢が欠陥住宅をつくる

家は人の手で一軒ずつ作り上げるもの。ミスを完全にゼロにすることは難しいうえ、ムリなコスト削減や怠慢など、欠陥住宅の落とし穴はそこかしこにあります。だからこそ多くの人が関わり、チェックしあうことで欠陥をなくす努力をすることが大切です。
素人で分からないからと工事を業者任せにしてしまうと、チェックする視点がひとつ減り、ミスや怠慢を誘発する原因にもなってしまいます。
わが家を欠陥住宅にしないための一番シンプルな方法は、工事を通して現場に顔を出すこと。完成すれば見えなくなる部分を、しっかりと自分の目で確認しながら、工事を進めていくことが大切です。


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