家づくりで取り組むSDGs環境保護目標
2021.5.21
私たちが暮らす日常で、地球の未来にまで思いを馳せることはあまりないかもしれません。ですが、生活インフラが整い、今私たちが不自由なく生活できているのは、太陽や水、鉱物や動植物といった自然資源のおかげ。当たり前のように使用しているこれらの資源は、無限にあるものではありません。
国連で定められた持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、地球環境を犠牲にするような経済発展を見直して、自然環境保護と産業・経済の発展を両立させながらよりよい世界にしていこう、という新たな指針です。
前回のコラムでは、フィックスホームの家づくりを通じて貢献できる「持続可能な開発目標」SDGs(エス・ディー・ジーズ)から、私たちにとってより身近なグローバル目標を見てきました。今回は地球規模に視野を広げて、資源やエネルギーといった自然環境の保護に取り組むフィックスホームの考え方についてご紹介していきます。
1. SDGsとは?~フィックスホームの取り組み~
2. グローバル目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに、グローバル目標13 気候変動に具体的な対策を
3. グローバル目標11 住み続けられる まちづくりを
4. グローバル目標12 つくる責任 つかう責任
5. グローバル目標15 陸の豊かさも守ろう
6. 住みよい家、住みよい地球のためにできること
SDGsとは?~フィックスホームの取り組み~
SDGsについて、おさらいをしておきましょう。
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、2015年に国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指そうとする目標です。世界じゅうの先進国だけでなく、発展途上国まですべての国が、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓い、17のグローバル目標と、さらに細かく分けられた169のターゲット目標に向けて取り組むもの。
17のグローバル目標には、取り組み、解決していくべきテーマが示されています。例えば、飢餓や貧困といった基本的な生活についての課題や、技術革新やクリーンエネルギー、働き方といった、産業・経済の発展についての課題、そして、気候変動や世界平和といった、地球規模で協力して取り組みたい課題があります。私たちにはなじみがない遠い国の課題にも関心をもって、みんなでよりよい世界にしていこうという、地球レベルでの大きな取り組みなのです。
私たちフィックスホームも、お客さまのいい家づくりを通じ、自然環境の保護に取り組んでいます。これは当社だけでなく、当社を選んでくださったお客さまとの取り組みでもあるのです。今回は、フィックスホームの家づくりによって貢献できる、地球環境に関するグローバル目標について見ていきましょう。
グローバル目標7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに、グローバル目標13 気候変動に具体的な対策を
近年、私たちも体感している超大型台風や豪雨、気温の上昇は、日本だけでなく世界じゅうでおきている地球温暖化による現象であり、生態系の損失、飢餓や水不足などをもたらすリスクをはらんでいます。これらは、長いあいだ化石燃料と呼ばれる石油、石炭、天然ガスを燃やしてエネルギーを発生させてきた結果が、気候変動に影響を与えていると考えられています。また、燃料となっている石油はあと40年分しか地球上に残されていないといわれています。今のまま使用していると近いうちに枯渇してしまうエネルギー資源は石油だけではありません。早急に環境負荷の低いエネルギーにシフトする必要があるのです。
住宅でいえば、暮らしの中で使われるエネルギーを削減し(省エネ)、そして暮らしの中でエネルギーを創りだすといったサイクルが可能になります。フィックスホームは、エネルギー消費を抑え・創り出すという、収支をゼロにすることを目指せるZEH(ゼッチ=Net Zero Energy Houseネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)ビルダー登録工務店として、施工棟数を増やしています。具体的には、エコ住宅(低炭素住宅)を実現する設計により、自然を生活に取り入れることで、設備投資を最小限に抑えながらエネルギー消費を削減することができます。例えば太陽の光や熱を活用するなど、設計の工夫による高断熱で環境性能の高い住宅は、光熱費を節約できるだけでなく、地球環境への負荷を低減することができるのです。さらに、太陽光発電などの創エネ設備や蓄電設備を搭載することによって、必要なエネルギーを創りだすことが可能になるのです。
グローバル目標11 住み続けられる まちづくりを
フィックスホームは、お客さまが地域で心地よく生活していくことを考えた設計を行っています。例えば、家の外観を町並みの景観に配慮した、周辺環境に調和するような住宅デザインにすることによって、「この地域に住みたい」と思われるようなステキなまちづくりにつながります。また災害時の被害を最小限に抑える設計も、まちづくりには大切なことです。
さらに、フィックスホームでは、これまで当社で家を建てられたお客さまどうしが顔を合わせる交流の場を提供しています。人と人のつながりが生まれ、そのネットワークによって地域の活性化に貢献しています。またお客さまだけでなく、家づくりに関わる業者さんや職人さんも、優先的に地元の方にお願いすることにしています。地域経済の循環が生まれ、活性化につながるという考えです。
グローバル目標12 つくる責任 つかう責任
家づくりには、多種多様な材料が使われています。お客さまにとって最適でありながら無駄なく効率的に材料調達を行うことは、限りある資源やエネルギーを絶やさないことにもつながります。
また、長く住むことができる家を建てること、保全も大切であると考えています。例えば、建物の維持や保全はもちろん、ライフスタイルの変化を見越しているかなど、長期的な目線で家づくりを捉えています。そのために国土交通省が定める長期優良住宅基準をクリアした仕様にしたり、できる限り劣化を防ぎ、安全で快適に住み続けていただくためのアフターサービスも、こまめに行っています。
そして、こういった私たちの取り組みをお伝えしていくこともつくる責任であると考えています。
グローバル目標15 陸の豊かさも守ろう
世界の森林が減少を続けていることはご存じでしょうか。とくに南アメリカ、アフリカなどの熱帯を中心に、毎年330万ヘクタールもの森林面積が減少しています。森林が失われることは、そこに住む動植物が生きられなくなり、さらなる気温の上昇による干ばつや気候変動をもたらします。
フィックスホームでは、原材料となる木の調達経路など、トレーサビリティーを掲げている建材会社とのパートナーシップを結んでいます。トレーサビリティーとは、その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのかを明確にすること。これによって、私たちが仕入れる木材が質の高い森林で合法的に伐採されたものであることがわかるのです。森林が育つには長い年月がかかります。木々がすくすくと育つ環境が十分に維持され、極端に自然を破壊してしまわないよう、計画的に伐採する必要があるのです。森林環境のバランスを壊さないということは、自然資源を使用する者の責任でもあります。
住みよい家、住みよい地球のためにできること
こうして考えてみると、技術革新がどれだけ進んでも、私たちの豊かな暮らしは自然という礎の上に成り立っていることがよくわかります。多大なる恩恵をもたらしてくれる地球の資源やエネルギーを守りながら、豊かで平和な社会を実現するために世界で一体となって取り組もうというのがSDGs「持続可能な開発目標」なのです。
フィックスホームはこの考えに賛同し、家づくりを行ってまいりました。地球環境の維持とともに、お客様の豊かで幸せな生活が続いていくよう、これからもさらなる取り組みを続けてまいります。