いい家づくりコラム

長所と短所でしっかり理解!家の断熱工法いろいろ

2018年4月2日

せっかく建てるマイホームは、暑い夏も寒い冬も、快適な温度環境で過ごせる家にしたいですね。そのためには、外環境と家の内部を隔てる「断熱・気密」性能にこだわることが大切。ここをおざなりにしてしまうと、住み心地を損なったり、結露などによって家の寿命が短くなってしまうこともあります。

このコラムでは、いくつかある断熱工法の種類と、そのメリット&デメリットをご紹介。
断熱工法には種類ごとにそれぞれ長所と短所があり、自分の家が建つ地域の特性や、暮らし方のスタイル、予算に合ったものをチョイスすることが成功のカギ。家を建ててから後悔することのないよう、ぜひ建てる前に断熱工法に関する理解を深めてください。


木造住宅の断熱工法は2種類

木造住宅の断熱工法は、大きく分けて「充填断熱」と「外張断熱」の2つがあります。
「充填断熱工法」は、柱などの構造材の間に断熱材を充填する方法。これに対して「外張断熱工法」は、柱などの構造材の外側をボード状の断熱材で包むようにする方法です。
外壁の内側で断熱するか、外側で断熱するかの違いがあり、これがそれぞれの特徴につながってきます。
断熱イメージ

充填断熱工法の長所と短所

充填断熱工法では、屋根や床下、外壁などの内側にできる空間に、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバーといった繊維系断熱材を充填していきます。

壁の外側に断熱用のスペースを作る必要がないため、どんなデザインの家でも対応しやすく、一般的に外張断熱よりコストを抑えられるのがメリット。
デメリットは壁の内部で断熱しているため、壁内に温度差が生じて結露が発生する恐れがある点です。結露が発生するとカビやダニなどの原因となったり、木材が腐って家の寿命が短くなることも。

充填断熱工法を採用する場合は、天井や床下、壁など外気と接するすべての部分に隙間なく断熱材を詰め込むことが大切。断熱材に隙間があると、室内の温かく湿った空気がそこで急激に冷やされ、壁の内部に結露が生じやすくなるためです。防湿フィルムを貼ったり、床下などから外気流が壁内に入り込まないようにする「気流止め」といった施工も必要になります。

たくさんの間柱や筋交い、窓枠材や、複雑な配線・配管を避けながら、ぴっちりと隙間なく断熱材を詰め込んでいくには、熟練の技と丁寧な施工が必要です。しかし完成後は壁で隠れてしまうため、工事が終わると後から確認しにくいのも充填断熱工法の特徴。
施工の質次第では断熱性能に大きな違いが出てしまうため、見えないところも手を抜かない誠実な業者を選ぶことが大切になってきます。


外張断熱工法の長所と短所

外張断熱工法は、家をまるごと躯体の外側からボード状の断熱材で包むというものです。寒冷地で多く採用されている工法で、硬質ウレタンフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、フェノールフォームなどの断熱材が主に使われます。

メリットとして挙げられるのは、気密性が確保されやすいため結露が少なく、家の躯体が痛みにくいこと。柱や配線、配管などを避ける必要がないため、そのぶん断熱性能が高まること。外側に施工するため、内部意匠の自由度が高くなる点や、家が完成した後でも確認しやすい点も魅力です。

デメリットとしては、断熱材の外側から外壁材を取り付けるため、外壁材をしっかり固定する下地が必要になる点。そのため、どうしても充填断熱工法に比べて、コストが高くなる傾向があります。

そのほか、断熱材の厚みに制限があることや、下地がしっかりしていないと外壁材が落下したり、建物が揺れると断熱材がついていけず変形しやすいことなども、デメリットとして挙げることができます。これらのデメリットをクリアするためには、この工法に実績と専門技術を持つ施工業者を選ぶことが不可欠です。

外張断熱は初期コストがかかりますが、その後の冷暖房費などトータルで考えれば、一概に充填断熱に比べ割高と言い切ることはできません。この工法を得意として実績を積んでいる業者なら、外張断熱は四季を通じて、快適な室内空間を提供してくれるでしょう。


充填断熱と外張断熱、どちらを選ぶのが正解?

充填式と外張式、どちらも一長一短あることが分かっていただけたかと思います。
両方のデメリットを補い合い、いいとこ取りをしようとするなら、住宅の部位によって両方を使い分けるハイブリッド工法も。壁には充填断熱、より断熱性能を高めたい屋根や基礎には外張断熱を採用するなど、適材適所で使い分けます。
さらに断熱性能をもっと高めたい場合には、充填断熱を施したうえで外張断熱を行う「付加断熱」という方法もあります。土地の地形や気候、建てたい家の構造に合わせて、柔軟に考えてみましょう。

どちらの工法を選んでも、しっかりと計画し、施工の技術も高ければ、快適な家を造ることは可能です。
逆に言えば、どんなに気に入った業者でも、自分たちがしたい断熱工法の実績がなければ、家作りを任せるのは思いとどまった方が良いでしょう。

成否を左右する、最も重要な分かれ道となる業者選び。失敗しないためには、断熱に対する考え方や施工実績を、契約前にきちんと確認すること。業者によって考え方は千差万別のため、その内容に納得がいく業者を選ぶことが後々のトラブルを避けるコツです。

断熱工法選びは業者選びと並行して行うようにすれば、スムーズに自分たちと相性ぴったりの業者を見つけることができます。後は建てたい家の間取りや予算と相談しつつ、ハイブリッド型や併用型の可能性も含め、じっくり決めていくのが良いでしょう。


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