いい家づくりコラム

結露する窓は健康被害の元凶!家族の健康を守る窓とは?

2018年6月28日

冷え込んだ冬の日、窓のサッシにびっしりと水滴がつき、曇ったガラスに指で絵を描いて遊んだ記憶はありませんか?
楽しい思い出だけなら良いのですが、実際のところ結露は家の至るところにカビを発生させてしまう、とても厄介なもの。結露する窓はカビ、ダニ、シックハウス、家の構造体の腐食など、多くの問題を生み出します。

結露がなく、家のなかがクリーンで適度にドライに保たれていると、快適・健康に暮らせるうえ、省エネにもなります。そうしたアドバンテージを手に入れる鍵となっているのが、「窓」。
そこで今回は、結露を起こす窓が、家の寿命や家族の健康にどのような影響を与えるのかを徹底解説します。かしこく窓を選ぶことが、家族の健康を守る家づくりに欠かせないことを知っておきましょう。


なぜ日本の窓にはアルミが使われているのか

まずは、結露が起こる基本的なメカニズムからおさらいしておきましょう。
空気は、温度が高いほどたくさんの水蒸気を抱えこむことができます。しかし温度が低くなると、抱え込めなくなった水蒸気が「水滴」という形になって現れます。
結露イメージ

アルミニウムの熱伝導率は200W/mK、これに対して樹脂は0.2W/mK、木は0.16W/mKと、アルミの1000倍以上も熱を通しにくくなっています。逆にいえば、アルミの熱伝導率の高さが際立っているということもできます。

ビアガーデンでは、冷えたビールのジョッキがあっという間に水滴だらけになりますね。あれは、暖かくて湿った空気が冷たいジョッキに触れて冷やされ、抱え込んでいた水蒸気が液体に変わったから。

同じことが、家の中と外との寒暖差によって起こります。
冬、家の中は暖房で暖められ、多くの水蒸気を含んでいるのに対し、外気温は低い状態です。断熱性の低い窓では、暖かくて湿った空気が冷たい窓に触れて冷やされ、空気に含まれていた水蒸気が液化して水滴になります。
温度の差が激しいほど、抱え込めなくなった水蒸気の量も増えるため、結露の量は窓の断熱性能に左右されるのです。


結露が引き起こす、4つの深刻な問題

結露が引き起こす問題は大きく4つあり、どれも生活する人に深刻なダメージを与えます。下記で一つひとつ詳しく見ていきましょう。

(1)カビの被害

水分とある程度の温度があれば、家中のどこでもカビが発生します。繰り返し結露するような場所では、常に高い湿度が保たれるため、とくにカビが発生しやすくなります。
カビが繁殖すると見た目に汚いだけでなく、胞子を撒き散らし、気管支喘息や鼻炎などのアレルギーを引き起こす原因となることもあるため、警戒が必要です。

(2)ダニの被害

カビはダニの餌になるため、結露によってカビが繁殖すると、今度はそれを餌にダニが繁殖することがあります。高温多湿で空気のよどんだところが大好きなダニは、カビと生育環境が似ているため、セットで繁殖する恐れがあるのです。
ダニは体液を吸って炎症を引き起こすだけでなく、その死骸はハウスダストとなり、鼻炎などアレルギー症状の原因となることも。アレルギー体質の家族がいる家庭では、軽視できない重大な問題です。

(3)シックハウス症候群

「シックハウス症候群」は、住宅に使用する塗料や接着剤等から、ホルムアルデヒドなどの有害物質が揮発することで、目や頭、喉などに痛みを起こすもの。これは新築住宅だけで起こる問題だと思っている人が多いのではないでしょうか?

しかし実際には、新築後ある程度の期間が経った住宅でもシックハウスの問題が起こることがあります。それは、カビの菌糸から出る酵素が、化学変化によって人体に有害な化学物質に変化することが原因。
新築ではないのにシックハウス症候群のような症状が出ている人は、結露によるカビが犯人かもしれません。一度マイホームの結露や、カビの状態をチェックしてみましょう。

(4)住宅の構造体の腐食

柱や土台といった住宅を支える大事な構造体が、度重なる結露により腐食し、強度を失う可能性があります。大切なマイホームの寿命が短期化してしまいかねない、致命的な問題です。


結露問題の解決方法

このように悩ましい結露問題を解決するには、「窓の選び方」がとても重要になってきます。
結露は暖かい空気が冷やされることによって起こるため、暖かい空気と冷たい空気が接触しないようにすれば、結露を防止することができます。そのためには、窓の断熱性能を高めることが最も効果的。

最も断熱性能が高く、結露を防止することができる窓は樹脂サッシもしくは木製サッシで、トリプルガラスかペアガラスのもの。断熱性能を表すU値を確認し、なるべくこの数字が小さい、高性能なものを選びましょう。とくに窓から多くの熱が逃げていくため、窓を変えるだけで住宅の結露の大部分を防止することができます。

さらに、暖房に石油ストーブやガスファンヒーターを使っているご家庭で注意していただきたいことがあります。
石油ストーブやガスファンヒーターによる暖房は、灯油やガス(=水素と炭素の化合物)を燃やすため、水素は酸化して水になり、炭素は二酸化炭素になります。つまり暖房すればするほど、水蒸気が大量に発生することに。
にも関わらず、冬は乾燥していると思い込み加湿器などを併用すると、加湿が過剰になり、結露を助長してしまうことになるのです。
もちろん二酸化炭素濃度も上がってしまうため、これらの暖房器具を使う場合には、適切な換気を行い、湿度や二酸化炭素濃度が上がりすぎないようコントロールすることが必須です。


結露を甘く見ると痛い目にあうかも

日本の窓の断熱性能は世界的に見て非常に低く、冬は窓が結露するのは当たり前だと思われていました。しかし住宅に結露は百害あって一利なし。「結露はある程度仕方ない」と白旗を揚げてしまうと、家族の健康を害し、家の寿命を縮めることにつながることが分かっていただけたでしょうか?

カビやダニに汚染されていない、きれいな空気が思い切り吸えることはプライスレス。快適で健康に暮らせることこそ、幸せの基本です。
これから家を建てる、もしくはリフォームを考えているなら、よもや結露問題を甘く見ることのないように。とくに窓に関しては、断熱性能をきちんと確かめ、納得のいくものを選ばれることをお勧めします。


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