高性能住宅ならダンゼン樹脂サッシの窓をおすすめする理由
2018.7.20
日本の夏を涼しく、冬を暖かく過ごすことができる高性能住宅。それを実現するには「窓」にこだわることが不可欠だということを、繰り返しご説明してきました。
今回は窓を構成する重要なパーツ、「サッシ」について深く掘り下げてみましょう。フィックスホームがおすすめするのは何といっても「樹脂サッシ」です。樹脂サッシの持つ大きなメリットと、いくつかあるデメリットについても詳しくお伝えしていきます。
また、日本にはまだ上陸していない樹脂サッシの最新トレンドについてもご紹介。
家を建てるにあたって、窓の重要度は最高レベルといってもいいかもしれません。いろいろな情報を集め、納得のいくものを選ばれることをおすすめします。
樹脂サッシをおすすめする理由
樹脂サッシは断熱性が高い
いま日本に普及している窓は、約6割がアルミサッシ。ところがアルミの熱伝導率は、樹脂の1000倍にもなります。これでは夏の暑さや冬の寒さが容赦なく窓から入り込むだけでなく、カビや腐食の原因となる結露も引き起こすことに。
サッシの材質をアルミから樹脂に変えれば、断熱性や結露の問題は大幅に改善することができます。
熱の伝わりやすさを数値化した「熱還流率=U値(W/m2・K)」で見てみると、アルミサッシではガラス部分を複層にしても4.65ですが、樹脂サッシでLow-E複層ガラスの場合は1.7。
熱の伝わりやすさを半分以下に抑えることができます。
実際に樹脂サッシを採用した家では、アルミサッシの家に比べて夏場の室内温度は2℃低く抑えられ、冬場は4℃高く保たれたという実験結果もあります。
「熱の出入り口」ともいわれる窓だからこそ、選ぶ際にはまず断熱性能(U値)をしっかりチェックするようにしましょう。
>リンク:「日本の窓は世界の非常識!?省エネ住宅は窓こそこだわりを」
樹脂サッシは耐久性も問題ない
樹脂サッシは耐久性が心配だという声を聞くこともあります。
そこで樹脂サッシに使われている、ポリ塩化ビニルという樹脂について特徴を確認してみましょう。耐候性に優れ、紫外線など屋外での使用にも耐える素材です。高い耐水性に加え、耐薬品性や耐酸性、難燃性があることも特徴のひとつ。
樹脂サッシは1975年に販売が開始されましたが、それ以降、とくに問題は報告されていません。
また樹脂サッシであってもアルミサッシであっても、だいたい30年くらい経つとパッキンや内部の金物パーツなどに劣化が出てきます。
そう考えると、樹脂サッシとアルミサッシの耐久性は同等か、同等以上。樹脂サッシは耐久性が低いとしてアルミサッシを選ぶのは、賢明な選択とはいえないでしょう。
樹脂サッシのデメリットは?
アルミに比べて重量がある
樹脂サッシに使われているポリ塩化ビニルは、耐久性や耐候性には優れているものの、耐衝撃性は低い傾向があります。この欠点を補うため、アルミに比べて厚みを出すことで強度を確保しています。
必然的にアルミサッシより重くなる傾向がありますが、最近はこのデメリットをカバーした商品も多く販売されていますので、選ぶ際には重量もチェックしてみましょう。
商品ラインアップが少ない
北海道では約90%が樹脂窓なのですが、本州ではいまだにアルミサッシが幅をきかせている日本。そのため、樹脂窓の商品ラインアップも十分とはいえません。さまざまなデザインから自由に選べる、とはいかないところはデメリット。今後のメーカーの開発努力に期待したいところです。
価格が高い
一般的にアルミサッシに比べて樹脂サッシの値段は2倍程度となっています。しかし、毎日の光熱費、結露によって住宅の劣化が早まること、家族の健康が損なわれることによる医療費などを考慮すれば、決して高い買い物ではないはず。
初期投資を抑えながら、省エネ住宅を建てるノウハウを蓄積しているフィックスホームでも、窓に関しては、ある程度予算を確保されることをおすすめしています。
樹脂サッシの最新トレンドは?
日本ではまだまだ少数派の樹脂サッシですが、今後は加速度的に普及していくことが予想されます。
窓先進地域であるヨーロッパでは、U値が低いのはすでに当たり前。最新モデルでは、自動開閉に対応していたり、開閉操作が軽いもの、樹脂サッシにラミネート加工を施したものなどが注目を集めています。
大きな窓でも軽く開閉できたり、ラミネート加工によって木目調や、さまざまなカラーバリエーションに対応できるのは魅力的ですね。
現在のところ国内ではまだ発売されていませんが、近いうちに日本にも上陸することでしょう。
高性能住宅を目指すなら絶対「樹脂窓」
日本全国で見てみると、樹脂窓の普及率はまだ1割程度。アルミサッシがしぶとく残る理由は、メーカーの設備投資を減価償却するためともいわれています。
窓にアルミサッシを使ってしまっては、いくら壁や床、天井などの断熱性や気密性にこだわっていても、熱は窓から出入りし放題。まるで穴の空いたバケツで水をすくうようなものです。
樹脂とアルミの複合サッシという商品もありますが、断熱性能は十分ではありません。
夏も冬も電気代を気にせず快適に過ごせる高性能住宅を目指すなら、樹脂サッシの窓から選択することを強くおすすめします。