いい家づくりコラム

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家づくりのパートナー。良い住宅会社を選ぶポイントは?

2020.7.15

家づくりのパートナー。良い住宅会社を選ぶポイントは?

家族会議で家族みんなの想いを共有し、さまざまな方面から家づくりの情報収集ができたら、家づくり前半戦の大きな山場!家づくりのパートナー、住宅会社を選びましょう。良い住宅会社との出合いが、理想の家づくりを左右すると言っても過言ではありません。

今回は、住宅会社にはどんなタイプがあるのか、良い住宅会社の条件や、住宅会社選びのポイントなどをご紹介します。自分たちの家づくりにどんな住宅会社が向いているかを見極め、理想のマイホームの実現という夢に向かってともに歩調を合わせながら進んでくれるベストパートナーを見つけましょう。


住宅会社選び、何を重視する?

パートナー選びでは、住宅会社の強みと自分が求めている家づくりのポイントが合っているかを見極めることが大切。代表的な4つの住宅会社のタイプと特徴をご紹介します。

・安心感を求めるなら「ハウスメーカー」

大手ならではの安心感を求めるならハウスメーカー。全国各地に支店や営業所を持ち、自社内で大規模な生産体制を整えています。しかし、広告費やモデルハウスの建築費などが費用に反映されているため高額になる傾向にあります。

・地域密着なら「工務店」

地域密着ならではのサービスを求める人は、地元の工務店がおすすめ。住宅費用の不安や疑問に答えてくれたり、小回りが利くので細かい変更などにも柔軟に対応してくれること、担当者がずっと変わらない場合が多いことなどがメリット。
施工後のトラブルやアフターケアまで対応してくれる、地域密着型の頼もしい存在です。ただ大手ハウスメーカーに比べると施工事例が少ないことが多いので、信頼に足る会社かどうか見極めることが大切です。

・安さ重視なら「フランチャイズ」

企画や宣伝は本部が行い、お客様との打ち合わせや実際の業務は各加盟店が行います。工務店だけでは難しい部材も、本部の一括仕入れなどでコストダウンできるため、標準仕様内であれば費用を抑えることができます。
ハウスメーカーよりはコストダウンでき、工務店のように地域に根付いたサポートが受けられるので、「いいとこどり」ができるのは大きなメリット。ただ、加盟店ごとにサービスにばらつきがあるため、CMなどのイメージをフランチャイズ店に期待するとギャップを感じる場合もあります。

・デザインや個性重視なら「設計事務所」

個性的な家を建てたいならオススメ。ただ、施主のこだわりを叶えることに力点を置くため、建材を効率的に使うような手法は取られないことが多く、そのぶんコストは高くなりがちです。


工法・構造にも住宅会社ごとに得意分野が

家づくりの要となる「工法・構造」ですが、住宅会社によって、得意・不得意があります。ここではそもそもどんな種類があるのか、木造住宅の主な工法・構造のそれぞれの特徴をご紹介します。

・木造従来軸組工法

日本の伝統的な工法。柱と梁で骨組みをつくり、斜めに渡した筋交い(すじかい)で補強して、建物を支えることで建物にかかる力を点と線で受ける。間取りやデザインの自由度が高く増改築しやすいのがメリット。

・木造枠組壁工法(2×4工法)

断面が2×4インチの角材で造られた枠組に合板を打ち付けて面をつくり、壁、天井、床の6面で空間を構成する工法。床、壁、屋根が一体となった構造なので地震などの揺れに強く、高気密で高断熱なのがメリット。比較的工期が短く、価格も安価。

・プレハブ工法

柱や梁、壁などの部材を工場で生産し、現場で組み立てを行う工法。各部材に、品質の安定性や、耐火性といった、各種性能審査が義務付けられているので、一定水準のクオリティを保つことができ、工期も短いのがメリット。ただ部材が規格化されているので間取りの自由度は低くなります。


良い住宅会社の特徴とは

あなたが決めた住宅会社は本当に親身になってくれる会社でしょうか?あなたの要望を実現するために尽力してくれる会社かどうか、具体的な基準や見極めポイントをご紹介します。

・資金計画から親身になってくれる

家づくりで最も重要といえるのが資金計画。お金の相談に乗ってくれる会社は信頼できます。家を販売したら終わり、ではなくその後の施主の暮らしまで考えてくれる会社に出合いたいもの。

ただ、打ち合わせで予算の話になった時、数十万円~数百万円という大幅な値引きを提示されたとしたら、素直に喜ばない方が良いでしょう。値引きができるということは、最初からその分の価格が上乗せされているということ。値引きをするために材料のランクを下げたり、職人さんの工費を値切っていたりすれば、完成してからトラブルや不具合が生じてしまう場合もあります。

安易に値引きを提示せず、あなたの家づくりに対する要望一つひとつに耳を傾け、予算内にしっかり収めようとしてくれる姿勢が見えれば、いい会社、いい担当者に巡りあったと思って良いでしょう。

・わかりやすく丁寧に説明してくれる

担当者との打ち合わせを重ねるたびに、その会社の家づくりに対する姿勢が分かってくるもの。なるべく定期的に会社に出向いて直接担当者と話しましょう。そして、あなたが質問した時の、担当者の受け答えを観察してみるのです。

初めて家づくりをする人にとって、工法や技術など、わからないことはたくさんあります。誰にでもわかりやすい平易な言葉で、丁寧に説明してくれるかどうかは、住宅会社の力量が問われるところ。専門用語ばかり並べたり、具体的な説明を避けるようでは、勉強不足や知識が浅い可能性もあります。あいまいな回答や、質問をうやむやにして先送りにするようならば誠実とは言えません。

また、何を聞いても「できます!」「がんばります!」などの軽い言葉でやり過ごす会社はあまり信用できません。あなたの要望を真摯に受け止め、この場合はこういうメリットがあるが、こういうデメリットもある、という風に真実を包み隠さず教えてくれるなら、知識と経験をもった信頼できる会社と言えます。

・メンテナンスと保証がしっかりしている

家は建てて終わりではなく、その先何十年も住み続けるもの。経年劣化は避けて通れません。定期的なメンテナンスは、家の寿命を延ばすためには不可欠。メンテナンスや保証の体制がしっかりしているか、アフターサービスに力を入れているかどうかも、良い会社を見極める際の大きなポイントです。

ハウスメーカーや工務店などの住宅施工会社には、新築住宅を引き渡したときから10年間、瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)を負う義務があります。不動産の売買において瑕疵(欠陥)があった場合、売主がその責任を負わなければならないというものです。住宅会社が「瑕疵担保責任保険」にきちんと加入しているか、どんな定期点検をどれくらいの期間ごとにしてくれるのかなどについてもしっかり確認しておきましょう。


自分に合う会社を見極め、理想の家づくりを

住宅会社選びの基本は、あなたが安心して家づくりをまかせられる会社かどうか。
家づくりの過程でどれだけ迷い、悩むことがあっても、あなたの気持ちに寄り添い、プロとしての知識と経験を活かし、最大限理想に近づけてくれるのが良い住宅会社です。あなたとともに同じ目標に向かって進んでくれる、家づくりのベストパートナーを見つけましょう。