いい家づくりコラム

無計画な業者は要注意!効率的で経済的な空調計画の4つの要素とは?

2022年7月20日

現在、マイホーム計画中の方は「空調計画」をきちんとたてていますか?

空調(空気調和)とは、温度や湿度を調整して快適な環境をつくることをいいます。
家は、丈夫で長持ちすることも大切ですが、快適に暮らせるものでなければなりません。快適に暮らせる家とは、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる家です。そんな快適な家づくりには、その家に合った適切な空調設備(エアコン)が必要不可欠となります。

「エアコンを買うのは家が完成してからだから、何も計画していない!」

そんな方もいるかもしれませんが、家が完成してから空調計画をたてるのでは遅いのです。

本記事では、空調計画を考える上で欠かせない4つの要素をお伝えします。家づくりの初期から、しっかりと空調計画をたてておけば、おうちのなかを効率的で経済的な空間にできるので、ぜひ家づくりの参考にしてください。


空調計画の要素①「断熱性能の高さ」

断熱性能が高い家は、外気温(暑さや寒さ)の影響が少ないため、高性能なエアコンを選ぶ必要はありません。反対に、断熱性能が低い家は、空調設備に頼らざるをえないため、高性能なエアコンが必要となります。
エアコンイメージ

自分の家が、どの程度の断熱性能で設計されているのか、どの程度の施工基準を満たしているのか。これらをよく理解しているのは、実際に家をつくる工務店やハウスメーカーです。空調計画をたてず、家の完成後にエアコンを選ぶとなると、部屋の大きさや構造など、目に見えるものを基準とするほかありません。その結果、必要以上に高性能のエアコンを買って余計な出費をしたり、エアコンの性能が足りず快適な室温に調整できなかったりする場合もあり得るのです。


空調計画の要素②「換気方法の種類」

現在、住宅は24時間換気が義務付けられていますが、その換気方法には1~3種まであり、それがエアコンの選び方に少なからず影響します。しかし、エアコンを購入する際に何種換気なのかを問われることはないため、事前に空調計画をたてておくことが大切です。

■換気の種類
第1種換気:機械給気→機械排気
第2種換気:機械給気→自然排気(排気口)
第3種換気:自然給気(吸気口)→機械排気
※住宅では、1種もしくは3種換気であることが一般的です。

例えば、第1種換気の場合、給気排気ともにファンで強制的に換気するため、外気の影響で室温が安定しにくいという特徴があります。そのため、熱交換換気システムを設けることが一般的です。このシステムにより、排気される室内の空気の熱が、外から給気した空気に伝わることで、外気温の影響を少なくし、室温を保ちやすくなります。
そうすると、高性能エアコンを設置する必要はなく、家の構造や間取りなどにもよりますが、各部屋にエアコンをつけなくても快適な室温を保つことも可能です。


空調計画の要素③「日射条件」

家の立地や窓のとり方によって、家の日射条件はさまざまです。冬はどれほど日射を確保できて、夏はどれほど日射をカットできるのかは、空調計画において大切な要素です。

例えば、夏の強い日射を十分カットできない場合、高性能エアコンでなければ、室温を快適に調整することができません。反対に、夏の強い日射をきちんとカットできるのであれば、部屋が広くとも、そこまで高性能なエアコンは必要ありません。

無駄な出費をしないためにも、家の日射条件に合ったエアコンを選びましょう。


空調計画の要素④「エアコンの維持費」

機械であるエアコンは、定期的なメンテナンスや将来的な交換(買い替え)を必要とします。当然、エアコンの設置数が多いほど費用がかさむため、どれほどの維持費がかかるのかをあらかじめ把握しておくことが大切です。

主なメンテナンスとしては、フィルター掃除とエアコンクリーニングがあげられます。フィルター掃除は自分でおこなえますが、エアコンクリーニングは専門業者に依頼するほうが安心です。
また、エアコンの寿命は一般的に10~13年といわれています。10年前のエアコンと比較すると、最新のエアコンは5~10%以上の省エネになります。購入後10年以上が経過している場合は、修理するよりも買い替えを検討しましょう。

■エアコンクリーニング費用の目安 ※頻度:1~2年に1度
壁掛けエアコン:12,000~15,000円/1台あたり
壁掛けエアコン(フィルター自動洗浄機能付き):20,000~25,000円/1台あたり

■エアコン本体価格の目安 ※別途、取り付け工事費などが必要です
壁掛けエアコン:40,000円~(6畳用)、70,000円~(14畳用)
壁掛けエアコン(フィルター自動洗浄機能付き):50,000円~(6畳用)、90,000円~(14畳用)


家づくりは、空調計画を任せられる工務店やハウスメーカーで!

以上の4要素に基づいて家の冷暖房負荷(※)を計算すると、どの程度の性能をもったエアコンを選べばよいか判断できます。

※室温を保つために必要な熱量。外気温や日射量、延床面積、熱損失係数など、多数の値を用いて計算される。

これら4要素に加えて、間仕切りや吹き抜けなど、室内の構造によっても空調計画は左右されます。「空調設備の専門家だけど、家のことは何も知らない」という人に空調計画を依頼しても、期待する効果は得られません。
また、「空調計画はしない」「他の設備業者にすべて丸投げする」そんな工務店やハウスメーカーも要注意です。

空調計画を効率的かつ経済的なものにするためには、家づくりと空調、両方の知識がなければ難しいのです。快適な家づくりのためには、しっかりとした空調計画をたてられる工務店やハウスメーカーに依頼しましょう。


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