
使いやすい洗面スペースの作り方
2026.1.20
洗面スペースを作る際、デザイン性を優先するか、機能性を優先するか、2つの方向性がありますよね。好みの問題なので、どちらが正解というわけではありませんが、機能性が高く使い勝手のよい洗面スペースは暮らしやすさに直結します。
今回は、使いやすい洗面スペースを作る手順を詳しくお伝えします。ぜひ今後の家づくりの参考にしてください。
1. 手順①洗面スペースに何を、どこに置くかリストアップする
2. 手順②洗面台の高さは背の高い人に合わせる
3. 手順③カウンター下に約20cmの奥行きを確保する
4. 手順④洗面器が使えるサイズの洗面台(ボウル)を選ぶ
5. 手順⑤家族構成や他の用途での使い方を考慮した洗面台を選ぶ
6. 毎日使うからこそ、使いやすく
手順①洗面スペースに何を、どこに置くかリストアップする
使いやすい洗面スペースを考える上で最初にやらなければいけないことは、何をどこに置くのか、できるだけ細かく、将来も含めて想定しておくことです。
【洗面スペースに置く物の例】
・オーラルケア用品(歯ブラシ、歯磨き粉、マウスウォッシュ、コップ)
・コンタクト用品(レンズ、洗浄液)
・ヘアケア用品(くし、オイル、寝癖直しスプレー、ドライヤー、ヘアアイロン)
・スキンケア用品、メイク用品
・ハンドソープ
・綿棒、ボックスティッシュ、塗り薬
・洗濯用品(洗剤、洗濯ネット)
・バスルーム用品
・ペット用品(シャンプー、ブラシ)
・タオル(バスタオル、フェイスタオル、ハンドタオル)
・下着、部屋着
・体重計
ざっと挙げただけでもこれだけあります。ヘアアイロンなどの家電類は高さ30cm程度ありますし、スキンケア用品のボトル類など、洗面スペースには収納に場所をとる物が集まっています。そして、家族の人数分必要な物もありますよね。こどもが成長すると、さらに物が増えます。
また、物をリストアップするだけでなく、「歯ブラシは鏡裏収納にしまう」「ドライヤーは壁掛けにする」など、どこに置くかも前もって考えておきましょう。
このように具体的に考えると、「現段階の間取りでは収納が不十分ではないか?」と気づくことができます。
手順②洗面台の高さは背の高い人に合わせる
洗面スペースは一日に何度も利用する場所であり、過ごす時間も意外と長い場所です。そのため、洗面台の高さは使い勝手に大きく影響します。
一般的には、床から70~80cm程度の位置に洗面ボウルを配置します。鏡は、床から180~190cmの高さまであると便利とされています。
一方、キッチンなどの作業台の高さの目安は「身長×0.55」という計算式があります。身長170cmなら作業台の高さは約93cm、160cmなら約88cm、155cmなら約85cmです。先述の一般的な洗面台の高さと比べると差がありますが、これは洗顔するときに低めのほうが使いやすかったり家族間で身長にばらつきがあったりするためです。
では洗面台の高さの正解はというと、背の高い人に合わせるのが現実的です。こどもにとっては高いかもしれませんが、こどもは成長しますし、幼いうちは踏み台を用意すれば済みます。
手順③カウンター下に約20cmの奥行きを確保する
洗顔するや口をゆすぐとき人は前かがみの姿勢になるため、カウンター下に20cmほど奥行きがでるようにスペースを作ると非常に使いやすくなります。足が入るスペースがないと一歩引いたような不自然な姿勢になり、洗顔時などに水がこぼれやすくなります。
カウンター下の収納を最大限とりたい気持ちもあると思いますが、洗面台で前かがみの姿勢をとることは日常的にあります。ぜひ、カウンター下のスペースは確保してください。
手順④洗面器が使えるサイズの洗面台(ボウル)を選ぶ
洗面台で洗面器が使えると効率的に洗顔ができる他、洗濯物や上履きを手洗いするときなどにとても重宝します。
このとき注意しなければならないのが、水栓・鏡・収納の干渉です。最近は、ホースのように伸ばせるグースネック水栓や壁出し水栓、鏡の下側に水栓があるタイプを選ぶ人が増えています。これらは見た目や掃除のしやすさでは優れていますが、鏡との干渉に注意が必要です。また、幼いこどものためにと鏡を低い位置まで作ると、水栓と干渉してしまいます。さらに、鏡裏収納を作る場合は鏡が前に出てくるため、洗顔時など前かがみになったときに水栓や鏡が邪魔にならないかも考慮しましょう。
手順⑤家族構成や他の用途での使い方を考慮した洗面台を選ぶ
家族が多く2連ボウルを検討している場合は、横幅150cm程度のスペースを確保しましょう。ただ、2連ボウルは将来こどもが巣立ち人数が減ったときに、結局片方のボウルしか使わないということもあり得ますよね。それを避けるための選択肢としては、水栓を2つ備えた横長ボウルがあります。ただし、これらはベッセル型(置き型ボウル)のため、カウンターの高さを低めに設定するなど、全体のバランスを考慮する必要があります。
そして、使い勝手を追求したい人におすすめしたいのが、学校の家庭科室で使われているような、大きくて平たい、何の装飾もない本当にシンプルな作りの洗面ボウル(シンク)です。何をするにも使いやすく、ペットのシャンプーもできます。
毎日使うからこそ、使いやすく
洗面スペースは、手を洗ったり歯磨きしたり洗顔したり、身を整えるための重要な場所です。年齢を重ねるほど、これら基本的な習慣を丁寧におこなうことの重要性に気づく人も多いのではないでしょうか。
楽に、無理なく、簡単に。毎日利用する場所だからこそ、使いやすさを軸とした洗面スペースを作ってみませんか。










