構造見学会で見るべきポイントとは
2016.12.11
実際にその会社が手がけている工事中の現場を、直接見ることができる構造見学会。そこでは、完成したら見えなくなる部分をしっかり見ることが何よりも大事です。
その理由や、見るべきポイント、聞いておきたい質問等について詳しくご説明します。
構造見学会での心得
構造見学会では、完成したら隠れてしまう部分を実際に自分の目で確認することが肝心です。
住宅の不具合や欠陥は、検査でも発覚しなかったような、見えない小さなところから進行するもの。 隠れてしまうところこそ重要なのです。
その箇所をていねいに説明してくれるかどうかも、信頼できる会社かどうかを判断できるポイントになります。
業者を選ぶときには、工事中の現場を見せてもらい、工事や構造のポイントについて質問してみてください。別の住宅会社で同じ質問をしてみると、質問への対応も含めて違いがよくわかります。他の工法とも比較しながら、ていねいに教えてくれる姿勢が見えると信頼できますよね。
ただし、構造見学会は、その住宅会社の中でも模範的な、優等生の施工業者の工事現場で行われることもあります(大手であるほどそういう場合が多いようです)。
契約を真剣に考えておられるなら、同じ会社の別の工事現場(見学会ではない)もいくつか見ることをおすすめします。気に入った工事現場があったら、その現場の業者が自分の家も担当してくれるのかをきちんと確認してみてください。
参考にしたい質問の具体例
見学会での構造についての質問ポイントは、以下のようなものが考えられます。
・基礎はどんな種類? 地盤改良は? 基礎計算って何?
・どこが耐震なの? 構造計算は? 耐震金物や緊結金物って、こんな大きさで大丈夫?
・木材の防腐はどうやって? シロアリは大丈夫?
・無垢の木と集成材の違いは?
・断熱材は何? 断熱方法は? 内断熱、外断熱、実はどうなの?
・配管とか、床下や壁内のメンテナンスはどうするの?
・200 年住宅ってどう?
これ以外のギモンや構造以外のことも、いろいろ聞いてみてくださいね。
答えの内容だけでなく、答える姿勢を見ることによって業者の信頼性が見えてきます。