いい家づくりコラム

家の構造で住まいは変わる!木造 or 鉄骨造 or RC造を比較

2021年8月20日

家づくりをするときは間取りやデザインなどに意識がいきがちですが、最初に決める大切なことは「家の構造」。総務省が公表している「平成30年住宅・土地統計調査住宅数概数集計」によると、日本の戸建て住宅の9割以上を占めているのは「木造」ですが、それ以外にも「鉄骨造」「RC(鉄筋コンクリート)造」という選択肢があります。どの構造で建てれば、理想の家づくりが叶うのでしょう。

「木造」「鉄骨造」「RC造」。この三つの構造にはそれぞれ特徴があります。大切なのは、あなたが求める家づくりと、その特徴がマッチしていること。メリット・デメリットも併せて特徴を知れば、どの構造で建てればよいのかが見えてくるはずです。

さっそく、それぞれの構造についてみていきましょう。


3つの住宅構造「木造」「鉄骨造」「RC造」

戸建住宅で主に採用される住宅構造は、大きく分けて「木造」、「鉄骨造」、「RC造」の3つです。これらの一番の違いは、土台や壁、柱といった構造体に用いる建材。木造なら木材、鉄骨造なら鋼材、RC造なら鉄筋コンクリートで構造体をつくられます。

現在の日本の戸建て住宅の9割以上を占めるのは木造ですが、なぜ日本で木造住宅が多いのでしょうか。その理由の一つは、木材の持つ吸湿性や通気性が、高温多湿な日本の気候に適していること。また、お寺や神社の建設で木造建築が用いられたために、古くから木造の技術が進歩していたことも大きな理由です。

木造の構造

しかし、気候風土に合っているという理由だけで構造体を決めるのはおすすめしません。予算や住まいに求める性能、家づくりをするエリアによっても適した構造は異なります。構造体は、建物の重さや雨や風などの衝撃を支えるものなので、家づくりではとても大切な部分。ここが違うことで、コストや強度なども大きく変わってきます。それぞれの違いを知ったうえで構造を選びましょう。


木造住宅のメリットとデメリット

木造は、多くの工務店やハウスメーカーが手掛けている構造です。同じ木造でも、自然素材を使った住まいや光熱費ゼロの住まい、ローコスト住宅など、それぞれのメーカーが得意分野を展開しているので、家づくりの選択肢が広がります。

坪単価:40~70万円程度
建築期間:3ヵ月~5ヵ月
法定耐用年数:22年

メリット

・夏は涼しく冬は暖かい
木は断熱性や調湿性に優れているので、夏は涼しく、冬は暖かい家づくりができます。じめじめとした梅雨や夏も、さらっとした心地よい住まいになるでしょう。
・工期が短い
材料が軽いので、基礎工事にもあまり手間がかかりません。3〜5ヵ月程度と短い工期で家を建てることができます。
・鉄骨造やRC造に比べてコストが安い。
材料費が安く工期も短くて済むので、建築コストは比較的低く抑えることができます。使用する木材によって差は出ますが、坪単価で考えると費用は40〜70万円ほどです。

デメリット

・鉄骨造やRC造と比べて多くの柱や壁が必要
木造で耐震性を高めるには、柱や壁を増やす必要があります。間取りの工夫次第で自由なデザインは叶いますが、構造上どうしても必要な柱や壁は存在します。
・耐用年数が短い
法定耐用年数は、鉄骨やRCと比べて短め。ただし、法定耐用年数は実際の耐用年数とは異なります。しっかりとメンテナンスを行えば、長く住み継ぐこともできます。
・設計や工事のスキルで品質が左右される
現場で職人が組み上げて建築するため、職人のスキルによって品質にばらつきが出やすい点もデメリット。しっかりした建築会社を選ぶことが大切です。


鉄骨造住宅のメリットとデメリット

鉄骨造には、厚さ6mm以下の鋼板を用いる「軽量鉄骨造」と、厚さ6mm以上の鋼板を用いる「重量鉄骨造」の2種類があります。一般住宅で採用されるのは、主に「軽量鉄骨造」です。

坪単価:50~80万円程度
建築期間:3ヵ月~5ヵ月
法定耐用年数:19年(軽量鉄骨構造)

メリット

・開放感のある間取りにできる
構造体は頑丈な鉄骨なので、壁や柱が少なくて済みます。広々としたリビングや大きな吹き抜け、大きな開口部などをつくり、開放的な住まいを楽しめます。
・品質が安定している
工場で生産された建材をある程度まで組み立て、現場で組み上げるという工法が採用されています。職人や施工会社のスキルに左右されにくく、安定した品質の家づくりができます。
・火災保険料が安い
構造体の材料が鉄骨の場合、火災保険料が安くなります。

デメリット

・建築コストが高い
木材より材料費が高く、工期も長くなるため、建築コストは高め。リフォームや増改築を行う際にもコストは高くなります。
・気密・断熱性が低い
鉄骨は熱を伝えやすく逃しやすいので、断熱性が低いです。また、鉄は熱によって伸縮するという性質があるので、熱を受けるとすき間ができて気密性が低下することがあります。気密・断熱対策は必須です。
・土地によっては地盤改良が必要
重い鉄骨を材料に使うので、地盤改良が必要になることがあり、建築コストがさらに高くなります。


RC造住宅のメリットとデメリット

引っ張る力に強い鉄と、圧力や火や水に強いコンクリートを組み合わせた鉄筋コンクリートは、3つの工法のなかで最も高い耐久性と気密性を持ち合わせています。

坪単価:60~100万円程度
建築期間:6ヵ月~8ヵ月
法定耐用年数:47年

メリット

・デザインが自由
耐久性と耐震性に優れているので、大広間をつくったり大きな窓をつくったりと、開放的な間取りが叶います。
・気密・断熱性に優れている
コンクリートでつくられているのですき間がなく、非常に高い気密性と断熱性を発揮できます。
・耐火性に優れている
コンクリートは熱に強く、建築基準法でも「耐火建物」とされています。そのため、火災保険も安くなります。

デメリット

・建てる土地を選ぶ
材料が重いため、地盤と基礎が非常に重要です。そのため、土地によっては建てることが難しいことがあります。
・施工会社が限られる
建てることができるのは大手のハウスメーカーに限られます。また、専門の業者でなければ施工できないことも。
・コストがかかる
一般住宅としては建築コストがかなり高く、「お金をかけて頑丈な家を建てたい」という方に向いている工法です。


住宅構造は、家づくりに何を求めるかで選ぼう

木造住宅は自然災害に弱いというイメージがありますが、地震大国の日本では高い耐震性を叶える技術があり、木造だから弱いということはありません。むしろ、建てる前にしっかりとした地盤調査を行っていることや、耐震性を高める設計がされていることが重要なポイントになります。これは、木造、鉄骨造、RC造すべてにおいて言えることです。

住宅構造を選ぶうえで最も大切なのは、家づくりで何を重視するか。「コストを抑えたい」「心地よさを重視したい」「広々とした空間をつくりたい」など、予算やライフスタイルに適した構造を選びましょう。また、冬の寒さが厳しいなど、エリアの特性を考慮にいれることも大切です。

どの構造を選べばよいのか分からない場合は、住宅会社など専門家に聞いてみることをおすすめします。


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