株式会社フィックスホーム

いい家づくりコラム

ドアイメージ

室内ドアの種類とメリット・デメリット

2026.2.20

室内ドアは、空間の印象や快適性を大きく左右する重要な要素です。ドアの種類によって、開閉のしやすさや空間の使い方、音の伝わり方、コストなどが大きく変わります。
今回は、代表的な3つの室内ドアである「開き戸・引き戸(吊り戸を含む)・折れ戸」それぞれの特徴と、メリット・デメリットを詳しく解説します。設置場所や暮らし方に適したドア選びの参考にしてくださいね。


開き戸

ドアの蝶番(ちょうつがい)が付いている側を吊元(つりもと)と呼び、この吊元を支点に開閉するドアが開き戸です。片開き戸と両開き戸の2種類があります。

片開き戸

片開き戸は、左右どちらか一方の吊元を支点に開閉するドアで、住宅で最も一般的に使われているタイプです。
メリットは、低コストで設置できることと、壁の制約が少ないためスイッチ類を配置しやすいことです。
また、音漏れが少ないことも大きな魅力です。片開き戸にはラッチ(ドアノブの動きと連動して飛び出す三角形の部品)があり、「カチッ」と閉まります。戸当たり部分にモールなどがあるとしっかり圧着されるため、音が漏れにくくなるのです。トイレなど、音漏れが気になる所には片開き戸がとくに向いており、防音ドアも基本的に片開き戸です。
一方で、ドアの開閉にスペースが必要になるため、廊下など狭い場所では人の動線を妨げることがあります。

両開き戸

左右両側に開くタイプのドアで、観音開きとも呼ばれます。押し入れなどで使われることが多いタイプです。
両開き戸のひとつに「親子ドア」があります。大きい扉を「親」、小さい扉を「子」と呼び、普段は子扉を固定して親扉のみを使用します。家具の搬入などの際に、両方のドアを開けて開口を広くできるのが特長です。玄関ドアによく採用されています。
両開き戸は、大きな開口を確保できて使い勝手が良い反面、片開き戸と同様、開閉スペースが必要です。以前はリビングの室内ドアとして採用されていましたが、近年は減ってきています。

引き戸・吊り戸

扉を横にスライドさせて開閉する引き戸は、若い世代の住宅で採用が増えています。
その最大のメリットは、開き戸のようにドア開閉のために前後のスペースを必要としないこと。ただ、一般的な引き戸は扉の下に戸車が付いており、床のレールや敷居の樋(とい)の上を滑って動く仕組みのため、溝にホコリがたまりやすいというデメリットがあります。
このデメリットを解消するために生まれたのが「吊り戸」です。吊り戸は上部のレールから扉を吊り下げる構造なので、床にレールや溝が必要なく、掃除もスムーズにできます。水回りのように人の出入りが多く、ホコリや体毛が落ちやすい場所でとくに重宝されています。
そんな引き戸と吊り戸には複数の種類があります。続いて、それぞれの特徴をみてみましょう。


引き戸・吊り戸

扉を横にスライドさせて開閉する引き戸は、若い世代の住宅で採用が増えています。
その最大のメリットは、開き戸のようにドア開閉のために前後のスペースを必要としないこと。ただ、一般的な引き戸は扉の下に戸車が付いており、床のレールや敷居の樋(とい)の上を滑って動く仕組みのため、溝にホコリがたまりやすいというデメリットがあります。
このデメリットを解消するために生まれたのが「吊り戸」です。吊り戸は上部のレールから扉を吊り下げる構造なので、床にレールや溝が必要なく、掃除もスムーズにできます。水回りのように人の出入りが多く、ホコリや体毛が落ちやすい場所でとくに重宝されています。
そんな引き戸と吊り戸には複数の種類があります。続いて、それぞれの特徴をみてみましょう。

片引き戸

引き戸と吊り戸の中で最も多く採用されているのが「片引き戸」です。壁の一部を半分の厚さ(半壁)にして、そこへ扉を収納するため、空間がすっきりとした印象になります。
ただし、コストは開き戸の1.5倍程度になることも。家中のドアを片引き戸にすると大きなコストアップにつながるため、バランスを見ながら採用する必要があります。

引き込み戸

片引き戸に似ていますが、扉が完全に壁の中に収まるのが引き込み戸です。扉を収納すれば、2部屋を一間として広く使えます。玄関やリビングなど、人目に触れる場所で採用されやすいドアです。
覚悟しておきたいのは、ホコリがたまりやすいのに、扉の収納部を掃除しにくいこと。施工の手間もかかるため、コストは片引き戸よりさらに高くなります。

引き違い戸/引き分け戸

引き違い戸は、左右の扉を互い違いに動かして開閉するスタンダードな引き戸です。両側から出入りできる点が特徴です。
一方、引き分け戸は、中央から左右に開くドアで、和室の襖のようなイメージです。左右両方のドアを開けたときに大きな開口ができるため、開放感があります。

3枚建て・4枚建ての引き戸、吊り戸

3枚建てや4枚建ての引き戸・吊り戸は、リビングと隣室を区切るように使われるドアです。基本的に引き違い戸のレールは2本ですが、3枚建ての場合はレールが3本あり、扉も3枚構成になります。扉をすべて開ければ、隣室とつながる広い空間ができるため、開放感のある間取りを作りたい場合に適しています。

アウトセット吊り戸

アウトセット吊り戸は、壁の外側にレールを取り付けるタイプの吊り戸です。通常の片引き戸は扉を収納するための半壁や戸袋が必要ですが、アウトセット吊り戸なら既存の壁のまま設置できます。木造住宅では耐力壁が必要なため、半壁にできない場所には引き戸を設置できないケースがありましたが、アウトセット吊り戸であれば設置できます。

引き戸・吊り戸の注意点

最近の引き戸は軽い力で開閉できるようになっていますが、その分、勢いよく開閉したときに、指を挟むなどの思わぬ事故につながる恐れがあります。そのため、ゴム製の戸当たりやストッパー付きのレールなどを採用し、安全性を高める工夫も重要です。


折れ戸

折れ戸は、扉を折りたたむように開閉する仕組みで、主に収納やクローゼットで使われます。

片折れ戸・両折れ戸

片折れ戸や両折れ戸は観音開きのように開く構造ですが、扉が折りたたまれるため開き戸よりも開閉に必要なスペースが小さく、廊下などの狭い空間でも使いやすいというメリットがあります。
一方で、扉が複雑な構造のため、故障しやすいというデメリットが。長年勢いよく開閉を繰り返すと、蝶番が壊れたり割れたりする可能性があります。また、扉を折りたたむ分、間口が狭くなるため、布団収納などに両折れ戸使うと想像以上に不便に感じることがあります。

中折れ戸

中折れ戸は、1枚の扉が2:1の割合で折りたたまれます。扉の旋回半径が小さく済むため、コンパクトなスペースでも使いやすいのがメリットですが、折れ戸は故障のリスクが高いのが難点です。コストも片開き戸の3倍程度かかります。


新しいハイブリッド建具「ひきドア」

近年登場した新しいタイプとして、「ひきドア」と呼ばれる建具があります。これは引き戸と開き戸の機能を組み合わせたドアです。
開けるときは引き戸のように横へスライドし、最後は開き戸のように開く仕組みになっており、最大180度まで開きます。通常の開閉時は約60cmの開口ですが、引き込むと約1m、さらに180度開くと約1m10cmと大きな開口を確保できるのがメリットです。
例えば、将来親の介護を想定したとき、今は必要ないけれどトイレを広くとるべきか悩みますよね。「ひきドア」なら広い開口で車いすでも使いやすく、便器周辺の掃除もしやすくなります。
片開き戸の約6倍という価格がネックですが、その分、空間を有効活用できるという意味では、価値ある投資と言えるでしょう。


室内ドア選びは暮らし方に合わせて

室内ドアにはそれぞれに特徴があり、メリット・デメリットも異なります。音漏れを防ぎたい場所には開き戸、動線を優先したい場所や広い空間を確保したい場所には引き戸、狭い空間には折れ戸というように、用途に応じて選ぶことが重要です。全館空調などで室内の温度差が小さい住宅では、室内ドアを閉める必要が少ないため、引き戸や吊り戸とも相性がよいでしょう。
家族の暮らし方や将来の使い方も考えながら、最適な室内ドアを選択し、満足度の高い家をつくってくださいね。